関東甲信など遅い梅雨入り 太平洋側で雨量が多く 天気と気温のまとめ(6月16日~6月22日)

■今期間(6月16日~6月22日)の天候のまとめ
平均気温は、北日本を中心に高くなり、北海道の太平洋側や東北で平年より3℃以上高い所が多くなった。網走で3℃、釧路では4.1℃も高くなった。東日本や西日本も日本海側を中心に、平年より高くなり、2℃以上となった所があった。降水量は、梅雨入りした西日本から関東甲信にかけて、平年を上回った。太平洋側を中心に平年の2倍以上となる所が多かった。東京は平年の3倍以上、線状降水帯の発生した鹿児島も平年の3倍を上回った。日照時間は、東北~関東の太平洋側を中心に、平年の1.6倍以上となった所が多くなった。北海道はオホーツク海側を中心に平年を下回り、網走で平年の70%程度だった。

【今期間の天候について】

■気圧配置の特徴
16日、前線上の低気圧が本州南岸を通過し、次第に日本の東海上に達した。日本海北部を低気圧が北東へ進んだ。17日、梅雨前線上の東シナ海で低気圧が発生し東進した。18日、梅雨前線上の低気圧が夜にかけて九州南部から本州南岸を進んだ。東シナ海に中心を持つ高気圧はほとんど停滞した。19日、三陸沖から低気圧は北東進した。梅雨前線は南西諸島に停滞し、日本付近は高気圧に覆われた。20日、本州付近の高気圧が日本の東海上へ東進。梅雨前線は次第に九州南部を北上。華中から九州付近にかけてのびる梅雨前線上に低気圧が発生し東進。21日、梅雨前線上の低気圧は九州や四国を通過し、東日本太平洋側を東進した。22日、梅雨前線が華中~九州を通って、日本の東に停滞。前線上の低気圧が閉塞前線を伴い日本の東海上を東進した。前線上には別の低気圧があって東シナ海を東進した。さらに別の低気圧が北海道を通過した。

■降水
16日、未明から朝にかけて、東海や関東など東日本の太平洋側や伊豆諸島で雨が降り、東京都八丈島では1時間34mmの激しい雨が降った。17日、南西諸島や九州南部を中心に大雨となった。日降水量は鹿児島県屋久島174mmなど観測した。九州北部で平年より13日遅く、昨年より19日遅い梅雨入り。18日、静岡県熱海市網代で16時20分までの3時間降水量112.5mmと観測史上1位の値となった。東京都利島村利島でも12時間降水量が観測史上1位など関東南部、東海を中心に大雨となった。19日、沖縄や奄美を中心に雨雲がかかった。20日、鹿児島県鹿屋で1時間降水量66mmを観測し、6月の1位の値を更新。鹿児島県八重山では6時間降水量175mmを観測し、6月の1位の値を更新。21日、明け方にかけて鹿児島県で線状降水帯が発生するなど、九州南部で大雨となった。日中は雨雲が東進。関東甲信、東海、近畿が梅雨入り。平年より2週間以上遅く、関東甲信は史上3番目に遅い。22日は中国地方や北陸で梅雨入りした。

■気温
16日、西~東日本で30℃前後まで上がり、真夏日の所も多くなり、最高気温は、名古屋32.6℃、大阪30.6℃、福岡30.8℃だった。17日、厚い雲に覆われた西日本は平年を下回り、鹿児島市は25.1℃だった。18日、一日を通して雨が降り続き、東海や関東で気温が上がらなかった。東京都心は22.5℃と17日より8℃も低くなった。19日、関東は18日よりも大幅に気温が上昇。東京都心の最高気温は29.5℃と真夏日に迫り、名古屋市は31.8℃を観測した。20日、東北から近畿にかけては日差しが届き、30℃前後まで上昇。前橋や宇都宮で32℃を観測し、北関東で暑くなった。21日、二十四節気の夏至。最高気温は秋田市で32.6℃、盛岡市では30.2℃を観測して真夏日となった。西日本も天気が回復し、鳥取市31.4℃や宮崎市30.1℃など30℃以上の真夏日となった。22日、東京都心で30.0℃を観測し、5日ぶりの真夏日となった。

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