「イライラしていた」 園児に暴行か、保育士を逮捕 保護者…“悪い印象なかった”

【画像】“のけぞるほどの強さ”…園児への暴行容疑で保育士逮捕 東京・世田谷区

東京・世田谷区の認可保育園で、園児の髪を引っ張るなどの暴行を加えたとして、保育士の女が逮捕されました。この保育園に子どもを通わせる保護者は、私たちの取材に、「虐待するような悪い印象はなかった」と話しました。

25日夜、news zeroは、暴行事件が起きた保育園に子どもを通わせている、保護者に話を聞きました。

暴行事件が起きた保育園の保護者

「びっくりしました。どういう気持ちで預けたらいいのか。うちの子は大丈夫だったのかなと、不安になりました」

大切な子どもを預ける保護者からは、不安の声があがりました。

25日朝、暴行の疑いで逮捕されたのは、保育士の佐久間清来容疑者(26)。車から降り、カメラに気づくと少し目を伏せて、警察署へと入っていきました。

世田谷区の認可保育園に勤務する、佐久間容疑者。

被害を受けたのは、佐久間容疑者が担当するクラスの男の子だということです。

1つ目の“暴行”は、先月7日。

昼寝の時間の前、片付けをしているときに、佐久間容疑者は、男の子の髪を“のけぞるほどの強さ”で引っ張ったといいます。

さらに、その2日後の先月9日にも、同じ男の子を“暴行”。男の子を蹴ったり、髪を引っ張ったりしていたということです。

その後、母親が、男の子の手にアザがあることを発見。「息子が保育園で暴行を受けている」などと、警視庁に相談したことで事件が明らかになりました。

園内の防犯カメラには、佐久間容疑者が、男の子に暴行を加える様子が映っていたということです。

2022年10月から、この園で働き始めたという佐久間容疑者。

保護者は、佐久間容疑者が「勤務する様子に、不審な点を感じたことはなかった」といいます。

──(佐久間容疑者の)印象は?

暴行事件が起きた保育園の保護者

「虐待するような悪い印象は、これまでなかった」

──トラブルは聞いたことがない?

暴行事件が起きた保育園の保護者

「私は、なかったです」

保護者の間でも、“トラブルなどの話は、これまで聞いたことがなかった”ということです。

一方で、先週、保育園は事件をうけて、“緊急の保護者会”を開いたといいますが、子どものケアや今後の対策などについて、納得のいく説明はなく、不信感を覚えたといいます。

暴行事件が起きた保育園の保護者

「急に先生がいなくなって、子どもたちは『なんで先生いないの? 明日は来るの?』という質問が保護者に対してあるようで、『どうするんだ?』という話は(保護者から)ありました」

「明日からまた預けないといけない保護者に対して、これが本当に有効な対策なのか、議論がなされていないと思いました」

警視庁の調べに対して、佐久間容疑者は容疑を認めているといいます。

佐久間容疑者

「髪の毛を引っ張ったり、引き倒したり…私がしたことです」

さらに、次のように供述しているということです。

佐久間容疑者

「イライラしていた」

警視庁は、防犯カメラの映像を引き続き確認し、他にも被害がなかったか、詳しく調べています。

(6月25日放送『news zero』より)

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