世界上位20%のAI研究者のうち中国出身が47%、韓国出身は2%―韓国メディア

韓国メディアはこのほど、世界上位20%の人工知能研究者のうち、中国出身が47%で、韓国出身はわずか2%だとする記事を掲載した。

台湾メディアの中時新聞網によると、韓国の英字メディア、ビジネスコリアはこのほど、世界上位20%の人工知能(AI)研究者のうち、中国出身が47%で、韓国出身はわずか2%だとする記事を掲載した。

米シカゴ大のポールソン研究所によると、2022年には世界の上位2%のエリートAI研究者のうち26%が中国出身で、米国の28%に迫る勢いだった。中国の割合がわずか10%だった19年と比べて大きく増加した。対象を上位20%の研究者に広げると、47%が中国出身で、対照的に韓国の割合はわずか2%だった。

中国は2018年以降、大学の学部課程に2000余りのAIプログラムを追加した。この積極的な拡大は、AI人材とインフラを育成するというより広範な国家戦略の一環であり、中国を世界のAI分野で強力なプレーヤーとして位置付けるものだ。

中国は「高等教育機関AIイノベーション行動計画」や「中国AI人材発展白書」などの取り組みを実施している。これらのプログラムは、大学とテクノロジー企業が協力してAI人材を育成することを目指すものだ。この戦略の中心となる清華大学や復旦大学などは、現場ですぐに応用できる実践的な教育を提供している。一方、企業はAIコンテストや短期トレーニングプログラムを通じて実践的な経験を提供することで、こうした取り組みを支援している。

中国は教育への取り組みに加え、AIインフラにも多額の投資を行っている。政府は、研究と教育を促進するため、八つの地域に国家データセンターを建設するため年間4000億元(約8兆7600億円)を割り当てている。この投資は、AIの開発と応用に必要なリソースを提供するために不可欠だ。

中国がAIと半導体の市場シェア拡大に成功したのは、強力な人材育成とインフラ拡張の成果だ。

他の国々もAIへの投資を活発化させている。サウジアラビアは最大400億ドル(約6兆3600億円)規模のAIファンド設立を計画している。アラブ首長国連邦(UAE)は「AI・先端技術委員会(AIATC)」を設立した。日本はAIモデルの開発に1180億円を投資した。フランスはAIクラスターに4億ユーロ(約680億円)を提供する予定だ。カナダはAI産業の育成に24億カナダドル(約2784億円)を投資すると発表した。(翻訳・編集/柳川)

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