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ドラマ『マウンテンドクター』で主演を務める杉野遥亮さんが、めざましmediaの取材に応じ、「大変ですね」と言う作品への意気込みを語りました。
【写真13枚】『マウンテンドクター』の撮影エピソードなどを語る杉野遥亮
ドラマ『マウンテンドクター』は、山で起こりうる病気やケガを治療する山岳医療に取り組む主人公が仲間たちと成長する姿を通じて、山岳医療の課題と未来を提示する医療ドラマです。
長野県の病院に赴任し、整形外科医と並行して山岳医となる主人公・宮本歩を演じる杉野さんにインタビュー。山岳医という役柄に挑戦する思い、撮影前に準備したこと、作品の内容にちなみ杉野さん自身の“転機”などを聞きました。
杉野遥亮 大森南朋から「かわいい」と言われる理由は…「笑顔かな(笑)」
──撮影に入り、今感じていることを聞かせてください。
大変ですね(笑)。山岳医という今までドラマや映画であまり扱われておらず、あまり知られていない職業について、視聴者の方々にお伝えするという責任を感じます。
医療ドラマはもともとハードなうえ、さらにハードな山での撮影もあって、それを連続ドラマでやっていくので…。あと、ヘリに乗るシーンもありますし、山岳医は(遭難者の)救助もするのでその特訓もやっています。本当に課題がたくさんあるなと。
お芝居としては、歩の背負っているものを丁寧に演じなければならないと思っています。役者としての総合力が問われることになりそうです。
──山岳医について、どんな職業だと感じていますか?
歩は整形外科の医師ですけど、山岳医としてさらに、山のことや山岳救助といったいろんな知識が必要になるので、お医者さんの中でも特に専門的な仕事だと思いました。
今は山に登る人が多くなって山での事故も多発していると聞くので、これから山岳医がいてくれてよかったと思うことも増えてくるのではないかなと思います。演じるうえでは、僕もできるだけリアリティを大切にしたいと考えています。
──歩とご自身の共通点はありますか?
ありますね。歩は、すごく突っ走ってしまう役で、そういうところは、自分もそうかもしれないなと共感します。「こういう人わかるなぁ」と思いながら演じています。
──撮影に入る前、実際に山登りをされたそうですね。
役作りというか、山に登ることはどういうことなのか、知りたかったんです。1回でも登ってみることで、山で感じることや難しいことやうれしいことがわかりますし、歩が言葉を話すうえで必要な要素になっていくと思うので、経験してみたかったんです。
僕が登ったのは、神奈川県の大山。プロデューサーさんと一緒だったんですけど、登るだけでもすごく大変でしたし、登る前の準備と知識が必要だとわかりました。
頂上まで登ったら、そこでピクニックみたいなことをしている人もいて、山を登る楽しみはこういうところにもあるんだな、と。頂上の空気を味わい、自分が五感で感じること、思うことを大切に持って帰ってきました。
──撮影で、北アルプスに登ると聞きました。
そうなんです。山頂にもアタックするので、楽しみです。
山頂アタックするときは、少人数のスタッフと登る予定です。体力とか余力を残しながら登らなければならないので、撮影期間中ずっと忙しいスタッフさんたちの体力が大丈夫かなとは思うのですが、みんなで乗り越えていきたいです。
今回は、他にもいろんなことに挑戦するので、楽しみです。普段なかなか経験できないことばかりですし。この作品の経験で自分が成長できたら、うれしいなと思います。
──歩にとって重要な存在となるベテランの山岳医・江守を大森南朋さんが演じます。過去にも共演している大森さんの印象は?
大森さんとは、大河ドラマ『どうする家康』で1年間共演させてもらいました。
現場でたくさんお話ししたわけではないのですが、僕のことを見てくださっていました。だからこそ、ご一緒できるのは安心感があるし、大森さんがいてくださることで、僕も自分らしく現場でいられると思います。
これから暑くなるし、山にも行って過酷な撮影になっていくので、協力しながらやらせていただければと思ってます。
──大森さんは出演発表時に、杉野さんに対して「かわいい」とコメントをしていました。ご自身は、そう言われる心当たりはありますか?
どうなんですかね!?大森さんに聞いてください。笑顔かな(笑)?
杉野遥亮“転機”を感じるのはまだ先!今は『マウンテンドクター』が一番大切
──歩にとって山岳医になることは人生の“転機”だと思うのですが、杉野さんの“転機”となった作品を教えてください。
大先輩と比べたら、自分はまだ若いと思うし、キャリアも経験値もまだまだです。作品が続いているなかで生きていて、日々一生懸命やるしかないと思っているんです。
どの作品も同じように大切で、今一番大切にしたいのは、この『マウンテンドクター』です。何かの作品で大きくなったと感じるのは、もう少し“大人”になって振り返れるようになってからじゃないかなと思います。
──これからやってみたい作品を考えることはありますか?
どんな作品をやりたいとか、こだわりは特にないんです。一つひとつの作品で「どういう演技をするか」というこだわりはすごくありますし、撮影していて気になることがあったら、どんどんスタッフさんに伝えたりします。
作品との出合いはめぐり合わせだと思うので、流れに任せていきたいなと思っています。
──このドラマをはじめ主演作も多い杉野さんが、座長として、心がけていることはありますか?
以前はそういうことを考えてました。木村(拓哉)さん、草彅(剛)さん、松本(潤)さん…いろんな主演の方を見てきましたけど、座長らしくしよう、とか考えると、マネをしようとしてしまうんです。
形だけマネをしてもその人にはなれないですし。今の自分にできるのは、ただ一生懸命、自分の仕事であるお芝居をすることかな、と。
見てくださる人のために良い作品を作るには、それが一番だと思うんです。あとは、現場にたくさん差し入れするぐらいですかね(笑)。
──本作は長野をはじめ、いろんな場所でロケをしますが、泊まりのお仕事の時に持って行く必需品はありますか?
特にないんです…。
──枕が変わっても、あまり気にせず寝られるタイプですか?
連泊する時の1、2日目は全然寝つけなかったりします。徐々に慣れて、寝られるようになるんですけど。
そう言えば、この間、松坂桃李さんと仕事で一緒になった時に「今何やってるの?」と聞かれたんです。「山のドラマ撮ってます」と答えたら、「地方に行くことが多くない?」って言われたんです。松坂さんとそういう仕事の話ができたのが、うれしかったです…というエピソードを話してみました(笑)。
──最後に、視聴者に向けて見どころとメッセージをお願いします。
個人的には、かなりいろんなことをやっていて、山岳救助のシーン、ヘリに乗るシーン、医療シーンとてんこ盛りなので、どんな映像でどういう作品になるのか、自分自身も楽しみにしています。みなさん、それぞれの感じ方があると思うので、とにかく見ていただきたいです。
撮影:今井裕治