クロアチア、3大会ぶりのEUROグループ敗退が正式決定…3位での突破可能性が消滅

クロアチア代表がEURO2024のグループステージで姿を消す。25日の試合結果を踏まえ、正式に確定した。

EURO2024・グループCとDの第3節が現地時間25日に行われ、両グループの最終順位が確定。グループCの最終節2試合はどちらもスコアレスドローで終わったが、デンマーク代表とスロベニア代表が勝ち点、当該チーム間の成績、得失点差、総得点、さらにはフェアプレーポイントまで並ぶ珍事に。最終的にはEURO2024予選の総合ランキングで上回ったデンマーク代表が2位、スロベニア代表が3位となった。

グループDでは、最終節の結果を踏まえて順位に大きな変動が生まれた。オーストリア代表がオランダ代表を3-2で破り、フランス代表がポーランド代表と1-1で引き分けたことで、オーストリア代表が土壇場で首位浮上。フランス代表が2位、オランダ代表が3位となった。

3位チームのうち4つは決勝トーナメントに進むことができるが、全グループの結果を待たずに、勝ち点「4」を持つオランダ代表の突破は決定。スロベニア代表は、グループAを3位で終えたハンガリー代表と勝ち点「3」で並んでいるが、得失点差で上回っているため、こちらも決勝トーナメント行きの切符を掴んだ。ハンガリー代表はグループE〜Fの3位チームの成績次第となる。

一方で、勝ち点「2」の獲得にとどまり、グループBを3位で終えたクロアチア代表は、この時点で上位4チームに入る可能性が消滅。まだ2つのグループの最終結果は確定していないが、グループEの3位チームは勝ち点「3」以上となることが既に決まっているため、グループステージ敗退が正式に決定した。

過去2大会のFIFAワールドカップでベスト4以上に入るなど、主要大会で結果を残してきたクロアチア代表は、今大会はスペイン代表、イタリア代表、アルバニア代表と同居する“死の組”に入った。初陣でスペイン代表に0-3と完敗を喫すると、続く第2節ではアルバニア代表相手に後半アディショナルタイムまでリードしながら、最後の最後に追いつかれて2-2のドロー。自力突破のために勝利がマストとなる最終節イタリア代表戦でも、MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/スペイン)の得点で先制しながら、後半アディショナルタイムにFWマッティア・ザッカーニ(ラツィオ)に劇的同点ゴールを決められ、1-1でタイムアップ。この結果、決勝トーナメント進出は絶望的な状況となったが、他会場の結果次第ではわずかな希望も残されていた。

だが、グループCとDの結果を踏まえ、この“わずかな希望”も叶わないことが決まった。直近2大会のEUROはいずれも決勝トーナメントに進出しており、2012年大会以来、3大会ぶりにグループステージで敗退することとなった。

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