松江発の「あんクロワッサン」がファミマ2500店の頂点に 島根ならではの“ぜんざい風” 店長と学生バイトが考案

大手コンビニエンスストアチェーン「ファミリーマート」の新商品開発コンテストで、島根・松江市内の店舗が全国約2500店の頂点に立った。開発したのは、島根ならではのぜんざい風「あんクロワッサン」だ。

“ぜんざい風”で島根らしさを

松江市にある「ファミリーマート楽山店」の入り口には、「うちの店で考えたパンあんクロワッサン日本一」と書かれ、店内には“あんクロワッサン”がずらりと並べられていた。

ファミリーマートの新商品開発コンテストで、「地域対抗!あんこパン王決定戦」日本一に輝いた“あんクロワッサン”は、島根らしさを出すために、あんと求肥でぜんざい風にし、ホイップクリームとともにクロワッサン生地で包んだ商品だ。

試食したアナウンサーからは「求肥が柔らかくて食べやすい。あんこに塩が入っているので、甘過ぎずさっぱり食べられる」と好評で、まさにぜんざいような味わいだという。

店長と学生アルバイトの二人三脚で

“あんクロワッサン”を考案したのは、松江市の「ファミリーマート楽山店」だ。全国の2500店が参加したコンテストで中四国代表に選ばれ、2024年1月に約1カ月間販売した。

そして、全国9地区の代表の1つとして売れ行きや店舗売り上げへの貢献度などを競った結果、総合評価が最も高かったとして日本一に輝いた。

この店では期間中、1日平均約100個が売れたという“あんクロワッサン”。アイデアを出したのは、安達健一郎店長とアルバイト歴2年ほどの大学生・山田さんだ。

安達店長は「びっくりしたというのが大きくて、その後日本一を実感しました」と全国の頂点に立ったときの気持ちを語った。

安達店長によると、何回でも食べるという所に重点を置いて、あっさり感にこだわったという。そこにアルバイトの山田さんが、島根ならではの“ぜんざい風”にすることや、あんに塩を効かせて、ほど良い甘さに抑えることなどを提案し、また特技のイラストで、プレゼンシートもデザインした。

売り場もひと工夫 店全体で協力

さらに、安達店長は「売り場を入り口に2面で作って、みんなでオリジナルTシャツを着て、お客様にしっかりお声がけをした」と、売り場や売り方にもひと工夫して販売したという。

店長のためならと、わざわざ買い求めに来た客もいたそうで、日頃から客とのコミュニケーションを大切にした成果だと振り返った。

安達店長は「この企画を通して得た気持ちや経験を、今後しっかりお店に生かして、お客様に提供できたらと思う」と話す。

日本一に輝いた松江発の“あんクロワッサン”は、6月18日から全国のファミリーマートで販売されている。

(TSKさんいん中央テレビ)

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