「もう選挙ポスターも選挙カーもいらない」…“ほぼ全裸”ポスター、ポスター枠の販売から考える“選挙のあるべき姿”

20日に告示された東京都知事選において、ポスターの掲示板に“ほぼ全裸”の女性のポスターが貼られたり、掲載枠を他人に売って選挙と全く関係がないポスターが貼られるなどの問題が生じている。

【映像】「選挙ポスターも選挙カーもいらない」…その心は?

この問題の要因についてダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は「公職選挙法は『べからず集』と呼ばれており、『あれもやっちゃダメ、これもやっちゃダメ』と細かい規定が多い一方で“ザル”な部分もあり、そこにつけ入る形でこうした“ハック行為”が横行してしまった」と指摘。

その対策として「そもそも論として、選挙ポスター、さらには選挙カーが本当に必要かどうかを考えるべきだ」と提案した。

「選挙ポスターには候補者の顔と名前、短いコピーが書かれているくらいで、有権者にとって有用な情報はほぼない。そんな選挙ポスターを印刷するにも、選挙区中に貼り出すにも多額のお金がかかる。資源も無駄だ。選挙ポスター自体をやめることで、お金がない陣営でも戦いやすくなって平等になり、今回のようなハック行為を防止することにもつながる」

「同様に選挙カーもうるさく、候補者の名前を叫んでいるだけで、何の政策も分からない。それなのに『どの陣営もやめないから』と続けている。選挙ポスターも選挙カーもやめて、代わりにネット選挙をもっと自由にして政策を訴えやすくすればいい。同時にネット投票も解禁してほしい。何を緩めて何を規制するのか、もう一度考え直すべきだ」

(『ABEMAヒルズ』より)

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