菊地亜美 夜遊び封印「後悔ない」出産で生活一変 一人娘の送り迎えのため教習所で悪戦苦闘中

 色紙に思いを書き込んだ菊地亜美(撮影・佐々木彰尚)

 タレントの菊地亜美(33)が、もうすぐ4歳になる一人娘「こあみちゃん」との日々をYouTubeで赤裸々に発信し、人気を集めている。20代前半には年間300本近い番組に出演し、多忙を極めていたが、出産を機に生活は一変。育児を通して車の免許取得を目指すなど、新たな扉を開いている。

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 育児が大変だった時期を聞くと「いつだろう?」と首をひねった。夜泣きの時期などを振り返りつつ「その時々で悩みはありましたけど…忘れちゃった。忘れていてよかったって気持ちになりました、今!」と笑った。

 「一生忘れられないくらいツラくなかったんだなって。かわいさが更新してるから、昔の大変だったときが思い出せないですもん。薄まってきてます!」

 2018年2月に一般男性と結婚し、20年8月に女児を出産。産後2カ月半でスピード復帰したが、仕事ぶりは様変わりした。バラエティー女王として君臨していた20代を振り返り「一番忙しい時は毎日3本収録で、テレビ局からテレビ局、朝からロケしてスタジオって感じでした。でも、遊びたい時期だったから、寝る間も惜しんで、夜遅く終わったらそのまま友達とご飯に行って、飲んで、次の日もお仕事だからちょっと寝てから行く。今とはまったく違う生活でした」と明かす。

 「もし『1週間、娘がいないですよ』って言われたら、全然、昼過ぎまで寝れるし、朝まで飲めますけどね」とおどけながら、続けた。

 「逆に娘のことでなければ、こんなに変わらなかったと思います。娘を切り離した生活は考えられないから、考え方は変わりましたけど、後悔はないです」

 YouTubeには長女が「こあみちゃん」として出演。幼稚園に入る前に半年間、インターナショナルスクールに通っており、英語で話す姿がキュートだ。現在もアフタースクールで習っており、バイリンガルへの道を歩んでいる。

 「おしゃべり娘で、しゃべるのが大好き。街で外国の方を見かけると、寄っていって『スリーイヤーズオールド!』とか言ってます。最近、英語と日本語どっちが好き?って聞いたら『人によるかなぁ。パパはしゃべれるけど、ママはしゃべれないじゃん』って。自分よりできないと思ってるから、私が英語で聞くと『大丈夫、大丈夫』って言われます」と苦笑い。娘とのやり取りを通して「自分が本気で英語を習おうと思えるのは娘きっかけしかない。親子留学とかも行ってみたいです」と自身の変化を楽しんでいる。

 幼稚園の送り迎えのため、車の教習所通いも始めた。9月の誕生日までに卒業したいと意気込むが「縁石に乗り上げちゃってます。右折したとき、タイヤが乗り上がって『ドゴンッ』ってなりました。(指導員に)『これ、路上だったらパンクしちゃうかも』って」と悪戦苦闘中だ。

 色紙には、10分近く時間をかけ「ママって子供の存在が特別」と書き込んだ。「娘のことで自分のことができないからストレスってことはなくて、1つの生活として考えてます。娘のことの先に自分の満足感もあって、切り離した生活は考えられないから、それが一番変わったかな」。一心同体となって新生活を楽しんでいる。

 ◆菊地亜美(きくち・あみ)1990年9月5日生まれ。北海道出身。2008年にアイドルグループ・アイドリング!!!のオーディションに合格し、16号として加入。14年11月に卒業した。12年のブレイクタレントランキングで5位になるなど、バラエティーを中心に活躍している。ドラマ「ブラックガールズトーク」などで女優としても活動。YouTubeチャンネル「あみちゃんねる」は登録者21.4万人を数える。

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