コンサ低迷の裏で…西野亮廣の赤字札幌ドーム批判に反響「10億円無駄遣い」

札幌ドーム 写真:Getty Images

明治安田J1リーグ・北海道コンサドーレ札幌のホームゲーム開催による収入に依存している札幌ドーム。プロ野球・北海道日本ハムファイターズのエスコンフィールド北海道(北広島市)移転により、年間赤字が6億5000万円に膨らみ、運営会社や札幌市が批判を浴びる中、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣氏による私見が反響を呼んでいる。

札幌ドームはこれまでプロ野球公式戦開催による使用料金や興行時の売り上げを主な収入源としていただけに、赤字問題が深刻化。2024年3月度の決算で純損益が6億5000万円にのぼっているが、一部報道によると『株式会社札幌ドーム』の山川広行代表取締役社長は「平日にプロ野球をやれたらいいが、やらせてくれない」と語ったという。

同社は赤字補填を目的に、今年1月9日から2度目となる命名権の公募を実施。しかし年間2億5000万円以上で2~4年間という強気の条件設定もあり、公募期限の2月29日17時までに正式な申し込みはゼロ。公募期間を延長したとはいえ、今もなお命名権の申し込みはない。また、減収対策として10億円を投入して2万人規模のコンサート開催が可能な「新モード」も今のところ不発だ。

札幌ドームの運営方法が批判の対象となる中、西野氏は今月25日、自身のブログを更新。「窮地に追い込まれている札幌ドームの『そうじゃない感』」という見出しのもと、「敵ではなくてどうか持ち直して欲しいなと願っている人間」という立場を表明。

北海道でのコンサート・ライブ開催が少ない理由を説明した上で、「問題は、日本ハムファイターズが出ていったその後の札幌ドームの打ち手のダメダメっぷり」「あれ(新モード)は、大きなお金を払ってホールを借りるアーティスト側の気持ちを何も理解できていない」と指摘している。

そして、札幌ドームの経営改善策として「自分達で判断するのではなく(自分たちで判断したら、謎の巨大カーテンに10億円を使っちゃうので)、ちゃんと現在進行形で結果を出しているプロを雇って、その方の言うことを聞いてください」と提案。

日本ハムの北広島移転については、「北海道内から数万人のお客さんを年間に何十回も呼べるアーティストなんて地球上に一人も存在しないので、結論としては札幌ドームは何が何でも日本ハムファイターズを手放すべきではありませんでした。これは言うまでもなくありませんが、北海道に大きなハコを増やすことはできますが、北海道に球団を増やすことはできないんです」と感想を述べている。

この西野氏の意見は、瞬く間にネット上で話題に。「札幌市のずさんさが浮き彫りになった」「日ハムを手放したのがすべて」「新モードの10億円は無駄遣い」などと、運営側への批判が加速しているほか、「税金投入するな」「札幌ドームは民間へ委託して欲しい」といった意見も挙がるなど、同氏に賛同する国民が多く見受けられる。

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