職員名札、名字だけに 茨城・筑西市、7月から トラブル防止図る

名字のみに変更した名札のサンプル(左)=同市役所

茨城県筑西市は25日、職員の名札を変更し、表記をフルネームから名字だけに変更すると発表した。交流サイト(SNS)アカウントの特定や、個人を特定したインターネット上の誹謗(ひぼう)中傷などトラブルを防ぐのが狙い。漢字は使わずにひらがなとアルファベットで表記し、顔写真の掲載も取りやめる。7月1日に運用を始める。

従来はフルネームを漢字で記し、ひらがなとアルファベットの表記を添えてきた。変更後、所属部署は課までとし、係以下は記さない。役職は管理職の課長以上のみ表記する。

市人事課によると、対象は正規職員と会計年度任用職員の計約千人。市は内規で名札の着用義務などを定めており、今回は名札の様式を変更して対応する。

同課は「窓口担当者などの不安を解消し、トラブルの未然防止を図る」としている。

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