東北地方で佐伯産のブランド養殖魚PR 売れ行き好調「全国に販路広げたい」【大分県】

佐伯産のハマチやヒラメが入ったすしや刺し身などが並んだ店頭=仙台市
宮城県のメディアに向けて佐伯産の魚をPRする浪井大喜代表(右から2人目)=仙台市中央卸売市場

 【佐伯】佐伯産のブランド養殖魚を使ったメニューが6月中旬、東北地方の飲食店などで提供された。佐伯市内の生産者らは仙台市中央卸売市場のイベントにも参加。販売ルートを拡充しようと、自慢のハマチやヒラメの味をアピールした。

 東北各県などですし店やレストラン、鮮魚店を展開する「仙令平庄」が3日間、グループの51店舗で「九州フェア」を開いた。

 販路開拓を支援する企業「産地とつなぐ」(井上洸志代表、由布市)が、佐伯産の養殖ハマチやかぼすヒラメを紹介。すしや刺し身、りゅうきゅう丼などを販売した。

 フェアに合わせ、ハマチの「若武者」を生産する浪井丸天水産(佐伯市蒲江西野浦)の浪井大喜代表や同市職員らが仙台市を訪れ、各店舗を視察。市場であった父の日関連イベントでは、地元マスコミ関係者にPRした。

 大分県の魚が出荷されるのは通常、豊洲(東京都)など関東圏の市場までとみられる。井上代表によると、フェアで初めて口にする人の反応は上々で、売れ行きも好調だったという。

 今後の商機拡大に期待が高まる。産地とつなぐは水揚げの翌日に到着する輸送ルートをつくっており、フェア終了後も毎月ハマチ約1500匹を仙令平庄に出荷する。加工品なども売り込んでいく考えだ。

 井上代表は「佐伯の魚のおいしさを伝えられた。今後も新たな市場を開拓し、全国に販路を広げたい」と話した。

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