日出町で白いスイートコーン「白雪姫」の収穫始まる 糖度20度「おいしく実った」【大分県】

白いスイートコーン「白雪姫」をもぎ取る田中隆幸さん(左)=25日午前4時51分、日出町藤原
収穫したばかりの白いスイートコーン「白雪姫」。果物のような甘さが特長

 【日出】日出町で25日、白いスイートコーン「白雪姫」の収穫が始まった。果物のような甘さが特長。栽培面積は年々増えており、生産者は「町の特産品になってほしい」と願う。作業は8月中旬まで続く。 

 町内藤原の田中隆幸さん(71)は午前4時過ぎ、自宅近くの広さ35アールの畑へ向かった。一本一本、丁寧にもぎ取り、妻の美紀さん(65)と一緒に袋詰めにした。

 「春の気温が低く成長が遅れて心配したが、おいしく実ってくれた」と田中さん夫婦。

 「白いとうもろこし白雪姫生産組合」によると、糖度が20度ほどあり、生でも食べられる。今季は19人、1法人が計約200アールで栽培。面積は6年前に比べて約10倍になったという。

 安部敏彦会長(70)は「若い生産者が参入し、収量が増えればと思っている。知名度は高まっており、多くの人に味わってもらいたい」と話した。

 JAべっぷ日出の農産物直売所「旬の館」の日出店と石垣店(別府市石垣東)で販売する。

 町内では赤いトウモロコシ「赤ずきんちゃん」も18アールで育てている。

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