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佐賀市の松原神社の神門に、カッパの木像「兵主部(ひょうすべ)」が半世紀ぶりに戻ってきた。江戸時代中期の神社の創建当初からあり、下をくぐると水難事故に遭わないとされる。25日に移設された。
木像は幅60センチ、奥行き23.4センチ、高さ68.3センチ。1975年ごろ、全国的に文化財盗難が社会問題となったのを受け、防犯のために社務所に保管していた。その後、2010年に建立した松原河童社に設置した。
神社で進めている「古来の姿に戻す」境内整備を機に、木像を神門に戻すことを決めた。脚立を使って、高さ4メートルほどのところに移設された。夏休みの水の事故は後を絶たない。防止を願い、子どもたちが「兵主部」の下をくぐってお参りする光景が再び見られることにも期待を込めた。(松尾綺子)
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