エイズなど性を巡る問題について考える「AIDS文化フォーラムin佐賀」が22日、佐賀市のアバンセなどで開かれた。人気セクシー俳優らが講演し、安全な性交渉のために、パートナーがコミュニケーションを通して尊重し合うことを求めた。
セクシー俳優の森林原人(げんじん)さんは「AV(アダルトビデオ)は男性に都合が良い部分が多く描かれている」と指摘。AVが女性の考え方にも影響しているとし、「自然と受け身になり、痛みなどを我慢してしまう女性が多い」と話した。
安全な性行為のために、森林さんは男性に「女性に選択権を委ねてほしい」、女性には「受け流されず、自分が何に対して嫌と感じるかを自覚して相手に伝えて」と求め、日頃からのコミュニケーションの大切さを強調した。
西九州大看護学部1年の女性(18)は「私はパートナーに嫌だと言えるが、言えない女性もまだ多いことは問題だと思う」と話した。
感染症が専門の佐賀大医学部の青木洋介教授は、新型コロナウイルスを例に、性感染症を含むウイルスの広がりの速さに警戒するよう訴えた。医師の坂西愛さんは子宮頸がんの予防、福元和彦さんは男性の性について話した。市内のライブハウスでもトークライブなどを行った。(樋口絢乃)