伊万里の農畜産物で商品開発■JAと長崎県立大が研究契約■第1弾は伊万里牛メンチカツ

長崎県立大の学生が開発したメンチカツ

 JA伊万里と長崎県立大(佐世保市)は21日、伊万里市の農畜産物を使った商品開発に関する研究契約を結んだ。学生が主体となって取り組み、商品を直売所やふるさと納税の返礼品で扱うことを計画している。第1弾で伊万里牛のメンチカツを作る。

 開発に当たるのは、経営学部の馬場晋一講師(50)の研究室。2022年度から伊万里市と連携して関係人口の創出や街の活性化に取り組み、その一環で伊万里牛のメンチカツや梅、梨のビールの開発を手がけた。今回、市の仲介でJA伊万里と契約した。

 メンチカツは牛と豚の合いびき肉に伊万里牛の細切れを加えて肉の風味を強め、イベントで提供して評判が良かったという。冷凍食品として商品化する予定で、名称は「こいが伊万里メンチ」。来年春以降にJA伊万里の直売所で販売を始める。

 JA伊万里であった締結式で田代直樹組合長(64)は「若い人の力とアイデアで新たな伊万里の名物をつくってほしい」と期待を寄せ、馬場講師は「学生にとって貴重な機会をいただいた。具体的な成果を出して地域に還元したい」と述べた。(青木宏文)

長崎県立大の学生が開発したメンチカツ
商品開発で連携するJA伊万里の田代直樹組合長(後列左から2人目)と長崎県立大の学生=伊万里市のJA伊万里本所

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