大谷翔平 24号先頭打者アーチ!一塁ベースを踏み直す珍シーンも 2試合ぶり一発で9試合連続打点をマーク キャリアハイを更新

 初回、24号先頭打者アーチを放った大谷(ロサンゼルス・ドジャース提供)

 「ホワイトソックス3-4ドジャース」(25日、シカゴ)

 ドジャースの大谷翔平選手が初回先頭の第1打席で2試合ぶりとなる24号アーチを放った。ここ10試合で7発と勢いは止まらず、キャリアハイを更新する9試合連続打点をマークした。

 初回先頭の第1打席。カウント2-2からの緩いカーブを右手一本できれいにすくいあげた。打球は美しい放物線を描いて右翼へ。相手右翼手のグラブに当たったが、打球はフェンスを越えてスタンドに飛び込んだ。

 バットを持って走っていた大谷は一塁ベースを大きく回っていた。スタンドインを確認すると、一塁ベースを踏んだかベースコーチに確認。すでに一、二塁間の半分の位置まで到達していたが、再び戻って一塁ベースを踏み直す珍しい光景もあった。

 大谷は23日のゲームで日本人初となる4試合連続アーチに期待がかかったが快音は響かず。難敵左腕のクロシェに16試合ぶりの1試合2三振を喫するなど苦しめられたが、2点リードの九回にダメ押し犠飛を放ってチームの勝利に貢献していた。

 22日のエンゼルス戦で今季2度目の3試合連続アーチを記録した際には「いい眺めだった」「いい打球だった」と珍しく自画自賛するなど、現在の状態に自信をのぞかせていた。得意とする6月序盤はなかなか調子が上がってこなかったが、構え方のルーティンを新たに取り入れたことで劇的に変化。一気にホームラン量産態勢に入っていた。

 先週は自身9度目、ドジャース移籍後は2度目となる週間MVPにも選出された大谷。対象期間となった16~22日で、大谷は6試合で打率4割5分8厘、4本塁打、11打点をマーク。古巣エンゼルスとの2連戦で22、23号を放つなど3試合連続本塁打を記録していた。

 三回の第2打席ではフルカウントから打席を外し敵地ファンにブーイングを浴びせられるも、冷静にアウトローの直球を見極めて四球。1死後にフリーマンの同点2ランを呼び込んだ。四回2死一、三塁の第3打席では内角低めの難しい変化球を豪快に振り抜き、一、二塁間を痛烈に破る勝ち越しの右前適時打を放った。

 初回に先発のミラーが1死も奪えず3失点して逆転されたが、全4得点にからむ活躍で試合をひっくり返した。リリーフ陣が踏ん張りドジャースは3連勝で50勝に到達。大谷はグラウンドインタビューで「打つ球をしっかりまず打てている」と好調の要因を語っていた。

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