「タニタ暑さ指数管理サービス」を法人向けに提供開始

by 本多 恵

「タニタ暑さ指数管理サービス」の利用イメージ

株式会社タニタは、「タニタ暑さ指数管理サービス」を2024年7月10日(水)から提供を開始する。学校や保育所、建設や製造、運送の作業現場、スポーツ施設、公園など大人数が利用する複数地点について、熱中症のリスク管理が必要な法人に提供する。

世界の平均気温は上昇傾向にあり、「地球沸騰時代」という表現で警告されるほど夏の暑さは厳しくなっている。消防庁によると、2023年5月から9月の緊急搬送人数は9万1,467人に上る。こうした熱中症リスクに備え、環境省と気象庁は従来の「熱中症警戒アラート」より一段高い危険度を示す「熱中症特別警戒アラート」を新設し、2024年度から運用を開始している。

タニタ暑さ指数管理サービスで使用するのは、モバイルデータ通信機能を備えた黒球式暑さ指数センサー「TC-350」。任意の地点に設置すると、「暑さ指数」「気温」「湿度」などを計測し、「日常生活における熱中症予防指針」や「運動に関する指針」に基づく6段階の注意レベルを管理画面で確認できる。

各地点の暑さ指数の注意レベルを確認できる管理画面(左)とモバイルデータ通信機能を持つ黒球式暑さ指数センサー「TC-350」

管理画面では、地図に注意レベルを示すアイコンが表示されるので、各地点の暑さ指数を直感的に把握可能だ。28℃以上や31℃以上、33℃以上から注意レベルを設定することで、設定温度に達したときにアラートメールが届く機能も備えている。地点ごとの計測結果について推移をグラフで確認できるため、暑熱対策の検討や計画のほか、対策効果の把握にも活用できるとしている。

TC-350は、全天候型の黒球式暑さ指数センサーで、日射や地面からの照り返しによる輻射熱を計測可能。屋内外を問わず、炎天下でも正確な暑さ指数を計測できるという。また、IP66の防水防じん性能を備えており、悪天の屋外で使用できるほか、専用の組電池を利用するため、屋外でコンセントがない場所でも使用可能となっている。

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