「伊勢の水」使ったせっけん 甲府の企業、30日発売 三重

【商品の売上の3%を市に寄付する協定を結んだ鈴木市長と七澤社長(右)=伊勢市役所で】

 【伊勢】三重県伊勢市の五十鈴川の伏流水から採水した「伊勢の水」を使ったせっけん「misosogi みそぎ石鹸(せっけん)」を、健康用品の製造販売を手がける「neten(ネッテン)」(甲府市)が30日に発売する。同社は、売上金の3%を、伊勢の観光振興に役立てるため市に寄付する。

 「伊勢の水」は、市が製造販売するペットボトル入り水道水。「みそぎ石鹸」は、神社に参拝する前に手水で清める習わしをイメージし、伊勢神宮のある伊勢の水を使った。1個1000円(税別)。同社ECサイトで販売する。

 せっけんに加え、同社がmisosogiブランドとして販売しているアロマミストとボディー泡ソープの2商品にも伊勢の水を使用し、合わせて売上の3%を市に寄付することにした。

 市役所でこのほど、寄付に関わる協定書の調印式があり、鈴木健一市長と七澤清仁社長(47)が調印した。鈴木市長は「商品を通じ、伊勢のことを多くの人に知ってもらえたら幸い」と話した。

 七澤社長は、公私でたびたび伊勢を訪れるといい、「伊勢は日本の文化を象徴するの地の一つ。商品を通し、みそぎやお清めといった文化を広めたい。寄付が、伊勢の文化継承の一助となれば」と語った。

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