映画『ゆきてかへらぬ』広瀬すず主演、“中原中也と小林秀雄”2人の男に愛された女優・長谷川泰子を演じる

広瀬すずの主演映画『ゆきてかへらぬ』が2025年2月に全国公開。

映画『ゆきてかへらぬ』実在女優・長谷川泰子、中原中也と小林秀雄の三角関係

映画『ゆきてかへらぬ』は、実在した女優の長谷川泰子を主人公に、詩人の中原中也、評論家の小林秀雄という男女の三角関係を描いた作品だ。

主演・広瀬すず、ふたりの男に愛される泰子を熱演

映画『ゆきてかへらぬ』で、主人公・長谷川泰子を演じるのは、『いのちの停車場』や『流浪の月』、『キリエのうた』など、あらゆる作品で存在感を放つ広瀬すず。中原中也と小林秀雄、ふたりの愛に狂わされながらも、自分の夢と格闘しつづけた泰子を熱演している。

長谷川泰子とは?
1904年、広島県に生まれた長谷川泰子は、女優を志して家出。京都にて中原中也と運命的な出逢いを果たし、やがてふたりは愛し合うこととなる。上京後は、中也の友人である小林秀雄と同棲。小林と別れた後は松竹キネマに入社した。自伝書「ゆきてかへらぬ 中原中也との愛」では、中原や小林との三角関係や自身の人生を綴っている。1993年、88歳でこの世を去った。

映画『ゆきてかへらぬ』登場人物紹介

長谷川泰子…広瀬すず
芽の出ない20歳の女優。自身の夢のため奮闘する中、まだ学生だった中原中也と出逢い、互いに惹かれあう。

中原中也
後に不世出の天才詩人と呼ばれることになる17歳の青年。泰子ひかれ一緒に暮らしはじめる。

小林秀雄
後に日本を代表することになる文芸評論家。中原の友人だが、家を訪れたこをきっかけに、新進女優の泰子の魅力に惹かれる。こうして、ひとりの女が、ふたり男に愛されることになっていくのだが…。

田中陽造“幻の脚本”をもとに、『探偵物語』の根岸吉太郎が監督

監督は根岸吉太郎が務める。脚本は、薬師丸ひろ子が主演を務めた1981年の映画『セーラー服と機関銃』を手掛けた田中陽造が担当。田中が40年以上も前に書いた幻の脚本をもとに、『探偵物語』や『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』などで知られる根岸吉太郎が監督を務める。

映画『ゆきてかへらぬ』あらすじ

京都。まだ芽の出ない女優・長谷川泰子は、まだ学生だった中原中也と出逢った。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。価値観は違う。けれども、相手を尊重できる互いの気立てが共通していた。

東京。泰子と中也が引っ越した家を、中也の友人で、のちに日本を代表する文芸評論家になる小林秀雄が訪れる。泰子は、男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさを感じ、複雑な気持ちを抱える。

一方、本物を求める小林は、新進女優の泰子の魅力に気づく。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。

【作品詳細】
映画『ゆきてかへらぬ』
公開時期:2025年2月
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
出演:広瀬すず

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