大村市職員が名札を紛失 徴税吏員かたる訪問に注意 長崎

 長崎県大村市は25日、徴税を担当する部署の職員が名札や徴税吏員証などを紛失したと明らかにした。市職員をかたる2人組が税の徴収に来たとの通報もあり、市は注意を呼びかけるとともに「市民の方にご心配をおかけし申し訳ない」としている。
 市収納課によると、今月3日、休職から復帰した同課職員の名札が見当たらないことが分かった。名札ケースには市税の徴収に関して質問や取り締まりを行う身分を証明する「徴税吏員証」「市税犯則事件調査吏員証」が入っていた。本人や同僚が探したが、現時点で見つかっていない。
 19日、市人事課に「市内在住の親族の元に2人組が税の徴収に来た」という匿名の通報があった。このうち1人は紛失した職員と同姓の名札を付けていたという。市は公式LINE(ライン)や防災ラジオで注意喚起を行い、大村署に報告した。被害情報は入っていない。
 収納課によると、職員が自宅を訪ねて税金を徴収することはない。不審な訪問があれば同課へ連絡するよう呼びかけている。また、職員の休職時には徴税吏員証を所属長が預かるなど再発防止に努めるとしている。

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