球磨焼酎の2つの蔵元の焼酎をブレンドした新商品が完成 混ざり合うことで生まれた新しい香りと味わい【熊本発】

4年前の2020年7月豪雨で被災した熊本の人吉球磨地方を球磨焼酎で盛り上げようと、新たな取り組みで球磨焼酎の2つの蔵元の焼酎をブレンドした新商品が完成し、6月20日から人吉市の酒店などで販売される。

27ある球磨焼酎蔵元 個性の多さが面白さ

人吉市のHASSENBAで開かれた新商品のお披露目会には、球磨焼酎の蔵元である深野酒造と林酒造場の原酒をブレンドして開発された4つの商品が紹介された。このうち、アルコール度数13度の「MAEWARI」シリーズは、様々な料理に合うようにと香りや味わいを追求し、3種類に分けられている。

「アロマティック」「ハーモニー」「クロウト」、この他、アルコール度数38度の「直燗」という商品も考案された。手がけたのは、蔵元や飲食店などでつくるプロジェクトチーム「KUMA SPIRITS AND BOTTLERS」で、この日の試飲会には関係者が集まり、ブレンドされた球磨焼酎の味や香りを楽しんだ。

KUMA SPIRITS AND BOTTLERS・ブレンダーの田中開さんは「一つの地域に27蔵という個性豊かな焼酎蔵がいっぱいある。その個性の多さが、これからのブレンドの面白さにつながると思います」と話し、人吉市の松岡隼人市長は「これまで味わったことがないような複雑な味わいというか、なかなか楽しいです。いいです」と期待を寄せた。

KUMA SPIRITS AND BOTTLERSの鳥越英夫共同代表も「台湾や香港を中心とした東アジアのマーケットにいまチャレンジしています。蔵元と協力して造って販売していきますのでぜひ、どこかで飲んでもらえれば…」と話した。新しい4商品は、6月20日から人吉市の酒店などで販売される。

(テレビ熊本)

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