大谷翔平24号先頭弾で珍しい光景 打球速度最遅、確信歩きできず一塁踏み直しも

また打った大谷翔平(ロイター)

ドジャースの大谷翔平投手(29)は25日(日本時間26日)に敵地シカゴでのホワイトソックス戦に「1番・DH」で先発出場し、初回に2試合ぶりの一発となる24号を放った。

いきなりの大歓声だ。初回先頭、相手先発は右腕フレクセン。カウント2―2からの5球目、外角の79・2マイル(約127・5キロ)のカーブに泳ぎながらも右中間に高々と打ち上げた。フェンス際で右翼手がジャンプするもグラブに当たってスタンドイン。ナ・リーグトップを走る24号は8本目の先頭打者弾だった。角度31度、打球速度93・8マイル(約150・9キロ)、飛距離376フィート(約114・6メートル)だった。これで9戦7発だ。打球速度は93・8マイルはメジャー195本の本塁打で最遅だった。

最近、振り切った瞬間に確信歩きする完璧な本塁打ばかりだが、手応えがなかったのか、打球を目で追い、バットを手に持ったまま走った。一塁ベース付近で柵越えを確認するも一塁ベースを踏み忘れており、二塁ベース手前で一塁へ戻りベースを踏み直した。

これで打点は9試合連続。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身の公式X(旧ツイーター)に「打点が公式記録になった1920年以降、ドジャース選手によるシーズン最長記録で、24年のエディ・ブラウン、44年のオーギー・ギャラン、55年のロイ・カンパネラに並んだ」と投稿した。

3―3の4回二死一、三塁の場面では1ストライクからの2球目、内角低めの89・6マイル(約144・2キロ)のカットボールを捉えた。快音を残した109・5マイル(約176・2キロ)の弾丸ゴロは右前に抜けた。貴重な勝ち越し適時打で打点を60に乗せ、トップのオズナ(ブレーブス)、ボーム(フィリーズ)とこの時点で4点差に迫った。

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