60歳の父が車の買い替えを検討しています。高齢なので安全な機能を搭載した車に乗って欲しいのですが、おすすめの車種はありますか?

高齢者におすすめの車種は?

高齢の方で車の買い替えを検討しているなら、サポカーを選択肢に入れてみましょう。サポカーは、衝突被害軽減ブレーキをはじめとした先進安全技術を搭載した車のことです。

経済産業省によると、75歳以上と75歳未満では、車両単独の死亡事故が多いと発表されています。事故数に対しておよそ4割程度が単独事故であり、中でも工作物衝突や路外逸脱が大半を占めるようです。

また、75歳以上が車によって引き起こした死亡事故の人的要因は、3割がアクセルとブレーキの踏み間違い・ハンドルの操作不適となっています。

通常の車両に比べると本体価格が高くなる可能性はありますが、死亡事故を引き起こさない・安全に運転するといった目的であれば、サポカーを選択肢に入れてみるのがよいでしょう。

サポカーは搭載機能で4種類に分類される

サポカーと一口に言っても、必要な機能により4つに分類されます。それぞれ搭載されている機能について、表1にまとめました。

表1

※経済産業省 サポカー(安全運転サポート車)「サポカーの区分について」を基に筆者作成

上記のうち、高齢者向けのサポカーとして取り扱われているのはサポカーSワイド・サポカーSベーシック+・サポカーSベーシックの3種類です。ペダルの踏み間違えによる急発進を防ぐ機能が搭載されています。

高齢者の運転を安全なものにしたいなら、サポカーSと記載のある車両を選びましょう。ただし、マニュアル車は「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が搭載されていないため、注意してください。

サポカーの対象となる車種について

サポカーの対象となる車種は、新車と中古車で異なります。例えば、以下のような車種がサポカー対象車として発表されていました。

__●トヨタ ヤリスZ
●日産 リーフ
●スズキ ジムニー
●マツダ CX-5
●ダイハツ ミライ―ス__

なお、上記の車種は一部抜粋したものです。国産車だけでなく、外国産車もサポカー対象となる車もあるようです。

実際には各社さまざまな車種が対象車に含まれているため、詳しくは国土交通省「サポカー補助金の対象となる車種・グレード等について」をご覧ください。

高齢者が車を買い替えるならサポカー対象の車種を選ぶのがおすすめ

高齢者が車を買い替えるなら、サポカー対象の車種を選ぶのがよいでしょう。アクセルとブレーキを踏み間違えた際の加速を抑制する装置が搭載されており、車両の単独事故・周囲を巻き込むおそれがある事故を防げます。

なお、サポカーには4つの種類がある点も覚えておきましょう。それぞれの必要機能が異なり、高齢者向けのものはサポカーSです。

75歳以上と75歳未満では、死亡事故の割合も大きく異なります。安全運転につなげるためにも、サポカーの購入を選択肢に入れてみてください。

出典

経済産業省 サポカー(安全運転サポート車)
経済産業省 サポカー(安全運転サポート車)「サポカーの区分について」
国土交通省「サポカー補助金の対象となる車種・グレード等について」

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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