園長先生は陸上の日本記録保持者 葉山の71歳、三つ目を樹立

神奈川マスターズ記録会の100メートルで力走する松尾さん=4月28日、小田原市内(本人提供)

 「葉山にこにこ保育園」(葉山町長柄)園長の松尾真弓さん(71)がこのほど、中高年の選手が競うマスターズ陸上で三つ目の日本記録を樹立した。

 松尾さんは4月28日に小田原市の城山陸上競技場で開催された「第26回神奈川マスターズ陸上記録会」の100メートルに出場。15秒44をマークし、W70クラス(女子70~74歳)の日本記録(15秒51)を更新した。

 2018年にはW65クラス(女子65~69歳)の60メートルで9秒39、22年にはW70クラスの60メートルで9秒48の日本記録を達成しており、今回で三つ目の日本記録となった。

 新型コロナウイルス禍で主要大会が中止になった時も練習を欠かさず、快挙を達成。「追い風(0.7メートル)に恵まれ、体調も良かった」と振り返る。次は9月の「全日本マスターズ」に照準を定め、四つ目の日本記録達成を目指している。

 11月には葉山町制施行100周年と同保育園創立20周年などを記念した50メートル走の記録会を予定している。5歳児からお年寄りまで4部門に分かれ、タイムトライアルを行う。松尾さんは「子どもたちには駆けっこを楽しみながら、元気に成長してほしい」と願っている。

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