データセンターとEV、2030年までに米電力需要大幅に押上げ=調査

[ニューヨーク 25日 ロイター] - エネルギー情報会社ライスタッド・エナジーは25日、データセンターと電気自動車(EV)向けの電力需要が2030年までに米国全体の電力需要を約300テラワット時(TWh)押し上げるとの見通しを示した。これはトルコの年間電力消費に匹敵する。

30年までに太陽光発電容量は237ギガワット(GW)増加し、風力発電容量は78GW増加すると予想している。

ライスタッドによると、米国の電力需要は2010年頃から横ばいの約4000TWhで推移してきたが、人工知能(AI)技術開発に必要なデータセンターの急速な構築や政府や企業の気候変動関連対策により需要は拡大している。

ライスタッドのアナリスト、スーリヤ・ヘンドリー氏は「電力システムに負担をかけることなく発電量を拡大するため時間との戦いだ。よりクリーンな道路と持続可能なAIを想定するならば、再生可能エネルギーがこの需要に応え、米国の電力システムに必要な拡張性を提供する鍵になる」と述べた。

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