「辛いのが苦手な人は…」 農協に聞いた!おいしい大根おろしの作り方

※写真はイメージ

大根の食べ方の1つに、おろし金ですりおろして食べる方法があります。

いわゆる大根おろしですが、「すりおろし方で味が変わる」というウワサがあるのをご存じでしょうか。

『三浦大根』で有名な三浦市農業協同組合に、真偽を聞いてみました。

すりおろし方で辛さが変わる!

三浦市農業協同組合に聞いたところ、「おろし方が異なることで食感は変わるかもしれませんが、大根の味自体が変わることはないと思います。ただし、味ではなく、辛さはすりおろし方で変わります」と回答がありました。

大根には、イソチオシアネートという抗酸化成分が含まれており、すりおろすなどして細胞が壊れると、ミロシナーゼという酵素と反応し、アリルイソチオシアネートになります。

このアリルイソチオシアネートが大根の辛さの正体です。

つまり、イソチオシアネートが壊れないようにゆっくりすりおろすと、大根の辛さを抑えることができます。

反対に、力を入れて強くすりおろすと、大根おろしの辛味が強くなるのです。

※写真はイメージ

ちなみに、イソチオシアネートは葉に近い部分は少なく、先端に向かうにつれて含有量は増えます。

そのため、辛味があまり強く出ない根元はサラダなどの生食用に適しています。

一方、先端は辛味が強くなるため、おでんなどの煮込み料理に適しているそうです。

大根をすりおろす以外の方法で食べる際は、どの部位を使うのかを意識して調理すると、よりおいしく味わえるでしょう。

大根のすりおろし方で辛さは変わるとは、驚いた人もいるかもしれませんね。

辛いのが苦手な人はゆっくり、より辛さを楽しみたい人は、力強くすりおろしてみてはいかがでしょうか!


[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]

取材協力

三浦市農業協同組合

© 株式会社グレイプ