2025年大阪・関西万博に向けCompasso d’Oro International Awardを創設

2025年大阪・関西万博に向けCompasso d’Oro International Awardを創設

*イタリアパビリオンとの提携による賞

【ローマ2024年6月24日ANSA=共同通信JBN】2025年大阪・関西万博を記念して、Association for Industrial Design(ADI、インダストリアルデザイン協会)は、2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンと共同で Compasso d’Oro International Award(コンパッソ・ドーロ国際賞)を授与します。この発表は、ミラノで開催された第28回Compasso d’Oro賞の授賞式で行われました。

2025年4月13日から10月13日まで開催される、この2025年国際博覧会のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。ADIはこのテーマに沿って、5人の審査員とともに、メード・イン・イタリア・デザインにおける最高賞のグローバル版を授与します。これは万博の全体テーマに関連する最も革新的なプロジェクトを表彰するものです。

受賞プロジェクトの展示は、ルネサンスの理想都市(Ideal City)を再解釈した建築家マリオ・クチネッラ(Mario Cucinella)氏が企画したイタリアパビリオンで2025年9月5日に始まります。

イタリアパビリオンのテーマは、2025年大阪・関西万博の全体テーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を解釈した「Art regenerates life(アートはいのちを再生する)」です。

Compasso d’Oro International Awardの全体テーマは万博の考え方に触発されたものであり、プロジェクト提案のインスピレーションとなるべき3つのサブテーマ、すなわち「Saving Lives:個々の命を守り、救う」、「Empowering Lives:人々の生活を豊かにし、人々の可能性を広げる」、「Connecting Lives:個々の命がつながり、コミュニティーを築き、社会を豊かにする」の3つに分かれています。

2025年大阪・関西万博のイタリア・副コミッショナージェネラルであるElena Sgarbi氏は、「イタリアのデザインチェーン全体を代表するADIとのパートナーシップを大変誇りに思います」と強調しました。

さらに同氏は次のように続けました。「ADIは私たちにとって特別なパートナーです。私たちは、メード・イン・イタリアの誇りであるデザインを、2025年大阪・関西万博でイタリアを表す共通の要素にすることに決めたからです」「イタリアは歴史、つまり過去と未来、革新と伝統、一流の職人技と工業的要素、創造性と技術力を結びつけることができます」「実際のところ、デザインほどこのメッセージ全体を明確にうまく伝えることができるものはありません」「デザインは誰もが理解できる普遍的な言語であり、即座に強いインパクトを与える非常に効果的なコミュニケーションツールです」

ADIのLuciano Galimberti会長は「2014年以来、私たちは大きなイベントに特化した国際的でテーマ性のある賞を構想してきました。2025年大阪・関西万博は間違いなく特別な全世界的イベントであり、イタリアパビリオンとのパートナーシップは私たちに誇りを与えてくれます」と強調し、さらに「ADIは、このCompasso d’Oroの国際版で2つの役割を担いたいと思います」、「それが目指すものは、イタリアパビリオンとのパートナーシップによってメード・イン・イタリアの手法と価値を世界と共有し、同時に討論の場を創り出すことです」と説明しました。

2025年大阪・関西万博のイタリア・コミッショナージェネラルであるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)大使は「デザインはメード・イン・イタリアの中心的な要素であり、世界中で認められている私たちの優れた点の1つです」と強調し、「万博に参加するすべての国を対象としたCompasso d’Oro International Awardの特別版の創設において、ADIと協力することを誇りに思います」「これによりイタリアは、イタリアのサボアフェール(匠の才覚)に基づき、輝きと創造性の普遍的言語の中心となるのです」と述べました。

Compasso d’Oro International Awardへの候補者は、2024年9月より、コンペティション専用ウェブサイト(www.compassodorointernational.com)で申請することが可能です。

ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka