畑岡奈紗はコ・ジンヨンから“指名”にドキドキ 元世界1位の意外だったコト

畑岡奈紗はコ・ジンヨンから誘いを受けて3年ぶりのダブルス戦(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇ダウ選手権 事前情報◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6256yd(パー70)

畑岡奈紗がツアー唯一のダブルス戦に出場するのは、レキシー・トンプソンとペアを組んだ2021年以来となる。今回は元世界ランキング1位のコ・ジンヨン(韓国)からオファーを受けた。「ダウ、どうするの?一緒に出ようよ」。昨年はメジャー「アムンディ エビアン選手権」と連戦になるタフなスケジュールだったが、今年はオープンウィークを挟む余裕があることも大きい。それ以上に燃えた。「あれだけの選手から誘ってもらえたので」

2人でハイレベルな伸ばし合いを展開した2021年の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」をはじめ、優勝争いでぶつかり合ったことも数多くある。その強さを肌で感じて知っているから、「レキシーとの時もそうだったんですけど、ちょっとプレッシャーも感じながら…」と笑う。

驚いたのは、初日と3日目に行われるフォアサム(ペアが1つのボールを交互に打つ)で使用するボールを、あっさりと畑岡のダンロップ スリクソン Z-STAR ダイヤモンドにそろえようと言ってきてくれたこと。「私がそういう(相手に合わせる)つもりだったので、意外でした」。イン9ホールを回ったこの日の練習ラウンドも、自前のタイトリスト製ではなく、ダンロップのボールを使った。開幕前日のプロアマで最終確認をして問題なければ、そのまま投入されることになりそうだ。

欧州開催のメジャーへ状態も上げていきたい(撮影/亀山泰宏)

畑岡は今季、不完全燃焼が続き、前週「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」はメジャーで14大会ぶりに予選落ちを喫した。それでも、キャリア75度目の挑戦でメジャー初タイトルをつかんだエイミー・ヤン(韓国)の姿にも思うところがあった。

「諦めないでやっていたら、いつかエイミーみたいにメジャーを獲れるんだって勇気をもらったところもあります。今年はすごく調子が悪いわけじゃないのに、なかなかかみ合っていない。このモヤモヤ感を何とかしたい」。元世界ナンバーワンとの共闘が、思わぬ浮上のきっかけになるかもしれない。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)

練習ラウンドも和気あいあいと(撮影/亀山泰宏)

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