国際宇宙ステーションでの船外活動を再点検–宇宙服から冷却剤漏れ

米航空宇宙局(NASA)は米国時間6月25日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士が船外活動(ExtraVehicular Activity:EVA)の見直しを進めていると発表した。

ISSでは6月24日にEVAを予定していたが、宇宙服からの冷却剤の漏れが原因でEVAを中止していた。13日にも「宇宙服の不快感」が報告され、EVAが中止されている(EVA用宇宙服は「船外活動ユニット」(Extravehicular Mobility Unit:EMU)と呼ばれる)。

冷却剤が漏れていた、Tracy C. Dyson宇宙飛行士が着ていた宇宙服のトラブルシューティングと部品の点検、リチウムイオン電池の整備を実施。今後のEVAに向けた手順の継続的な見直しを進めている。

現時点では、ISSでの次回のEVAは7月2日に予定されている。しかし今後のミッションの可否は、継続中の調査によって決定される。以前には宇宙服のヘルメット内に水が侵入したことで、EVAが7カ月間中断されたこともある。

EVAの前にEMUを装着するDyson氏(出典:NASA)

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NASA発表

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