大谷翔平 キング独走の24号&31度目のマルチ、同点での先頭打者では四球、チャンスでは巧打、高い野球IQで全得点に貢献

■MLB ホワイトソックス 3ー4 ドジャース(日本時間26日、イリノイ州シカゴ、ギャランティード・レート・フィールド)

ドジャースの大谷翔平(29)が26日(日本時間)、敵地でのホワイトソックス戦で「1番・DH」で先発出場し、4打数2安打1本塁打2打点1四球で打率は.320。2試合ぶりの24号、今季31度目のマルチヒットをマークした。9試合連続打点は日本選手最長を更新、球団最長タイ記録となった。

“1番・DH”に起用されて27打数11安打で打率.407、4本塁打、12打点と好調の大谷、前日、D.ロバーツ監督(52)は「才能だけでも彼はすでに違うレベルにいますが、今はさらに打席での規律が、彼をもう一つのレベルに上げています」とストライクゾーンの見極めを称賛していた。

ホワイトソックスの先発はC.フレクセン(29)、通算成績は18打数3安打、打率.167、1本塁打、1打点と苦手な投手。1回の第1打席、カウント2-2からカーブを捉えて、打球速度150キロ、飛距離114.6m、角度31度とやや力のない打球だったがしっかり振り抜いた。2試合ぶりとなる24号ホームラン。1塁を回ったところでベースを踏み損ね、慌てて戻る珍しいシーンも見られた。

連続試合打点は日本選手最長、さらに球団タイ記録となる「9」に伸ばした。9試合連続打点は球団5人目となる最長タイ記録で、1955年のロイ・カンパネラ以来、69年ぶりとなった。

ドジャースは先発B.ミラー(25)が1回に3失点し、逆転されると2回にも2死一、二塁のピンチを迎えるとナインがマウンドに集まり、ショートのM.ロハス(35)が強い口調でミラーに叱咤激励を送り、ミラーもこのピンチを乗り切った。

すると3回、大谷の第2打席、1対3と2点を追う序盤、先頭打者で打席に入るとここはボールをしっかり見極め四球。試合状況を理解し、出塁した。1死一塁で3番・F.フリーマン(34)がレフトスタンドへ12号同点ツーランを放った。

3対3で迎えた4回、2死一、三塁で大谷の第3打席、1球目、外角高めのカットボールをフルスイングでファール。すると2球目、今度は内角低めへのカットボール、腕をたたんでコンパクトに振り抜きライト前へ勝ち越しタイムリー。今季31度目のマルチヒットをマークした。

6回の第4打席はホワイトソックス2人目、左腕のT.バンクス(32)に空振り三振、9回の第5打席、ホワイトソックス4人目、J.ブレビア(34)にも空振り三振に打ち取られた。大谷は4打数2安打1本塁打2打点1四球で打率は.320。2試合ぶりの24号、今季31度目のマルチヒットをマークした。

大谷はドジャース試合終了時点で打率.320、24本塁打はリーグトップ、打点は60でブレーブス・オズーナ、フィリーズ・A.ボーム(27)の64打点に4打点差の3位となっている。一方、ア・リーグはヤンキースのA.ジャッジ(32)がメッツ戦で29号満塁ホームランを放ち、29本塁打、75打点でリーグトップ、打率は.304で3位につけている。

試合後、現地中継局のインタビューでは「打つ球をしっかり打てているのでそれが一番いいのかな。ボール球をしっかり見送れているっていうのが一番良いところ」と話した。先頭打者アーチへの意識は「特に特別なことはしていないですけど、自分のしっかりとしたアットバットを繰り返すことでチームにとってもいい結果が生まれると思います」とコメントした。

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