古田敦也氏、優秀な抑え投手に共通する特徴を独自分析 「高津臣吾監督も…」

[通算228セーブの小林雅英氏が抑え投手になったきっかけを告白。古田敦也氏は抑え投手の性格に独自見解。

元東京ヤクルトスワローズの古田敦也氏が、自身のYouTubeチャンネル「フルタの方程式」でプロ野球の抑え投手について語った。

■小林氏が抑え抜擢された試合を告白

古田氏と元千葉ロッテマリーンズなどで228セーブを挙げた小林雅英氏、通算165勝の西本聖氏がトークをした今回の動画。話題は小林氏が抑えとして定着するきっかけに。

同氏は日本ハムファイターズ戦で突然ノーアウト満塁で起用され、「無責任で腕を振った」ところ、抑えたことを告白。ここで中継ぎ投手としての感覚をつかんだのだという。

続けて「当時ブライアン・ウォーレンっていう外国人が悪かったんで、8月から後ろ(抑え)をやれと言われて。そのときも超無責任で、できるわけがないと思った」と振り返った。

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■「僕のせいじゃない」

さらに小林氏は「中継ぎはまだ攻撃が残るから、点を取られたとしてもそんなにプレッシャーがかからないじゃないですか。でも抑えのプレッシャーは経験したことがなかったんで」と話す。

そして「絶対無理だと思って、『僕のせいじゃない』と念を押して。当時の山本功児監督とピッチングコーチに『俺のせいじゃないとちゃんと言ってください』って言って。 それで無責任で上がって、抑えられるようになって。2年目、3年目になると、やっぱり責任感が少しずつ出てくるんですけども。それで自分の居場所を作れたかな 」と語った。

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■抑えは「ちょっとおかしいやつじゃないとできない」

小林氏について古田氏は「抑えに向いていたのかもしれないね」とポツリ。西本氏も「そうですね。開き直りができるかできないか」と納得する。

さらに古田氏は「抑えをずっとやっているやつって、ちょっとおかしいやつじゃないとできないよね。『そんなの知らんがな』ぐらいの感覚でやらないとね。気張った顔でいくけど、性格的に丁寧じゃないやつが多いよね」と持論を展開。小林氏も「よく言われますよね」と同調した。

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■オンとオフをしっかりと

古田氏は「ピッチングは丁寧よ。高津臣吾とかもそうなんだけど、ピッチングは丁寧なんだけど、低めに投げるとか。普段の性格はオンとオフがしっかりしている。大魔神(佐々木主浩氏)もそういうところがある」と独自見解。

これには小林氏も納得し、「マウンドに行くと、『悪い顔をしているな』といつも言われていました」と話していた。

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■2005年に日本一に貢献

小林氏は2000年代前半、千葉ロッテマリーンズの抑えとして活躍。「幕張の防波堤」と呼ばれ、2005年にはボビー・バレンタイン監督のもと、リーグ優勝と日本一に貢献した。

抑えに失敗することもあった小林氏だが、それでも翌日には気持ちを切り替えてセーブを挙げており、その「メンタルの強さ」が高く評価されていた。

■古田氏が抑え投手について語る

(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)

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