『ブルーモーメント』山下智久インタビュー 大変だったのはせりふの量?「一番苦手な科目の試験期間がずっと続いている状態」

By TV LIFE

『ブルーモーメント』©フジテレビ

6月26日(水)に最終回を迎える水10ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系 午後10時~11時09分)で主演を務めた山下智久さんにインタビュー。撮影を終えた心境や印象に残っているシーン、最終回の見どころなどを聞きました。

◆まずはクランクアップされた時の率直なお気持ちを聞かせてください。

気象の話ということもあり、雨を降らしたり風を吹かせたりと大変な撮影ではありましたが、何より大きなけがや事故などがなく、無事に撮影を終えることができてうれしく思っています。ただ、僕自身はまだクランクアップした実感が沸かなくて。家に帰ってから台本を読む癖がついているので、読もうとした時に「あ、もうクランクアップしたから覚えなくていいのか」となる瞬間はありますが、最終回を迎えて1~2週間経ってから徐々に実感が沸いて寂しさを感じるようになるのかなと思います。

◆晴原には複雑な過去があり、難しい役どころでもあったと思います。演じる上で意識していたことはありますか?

晴原という人物の軸はどこなのかということを常に忘れないように心掛けていました。晴原自身が乗り越えなければならない試練にどう向き合っていくのか、その上でこれから先どういう風に生きていくのかという、“過去と未来”“現在地と目的地”を地図を描くようなイメージで考えながら演じていましたね。

◆撮影を通して印象に残っているシーンについて教えてください。

ヘリや大掛かりなセットの中での撮影はもちろんですが、個人的にはシーンというよりもせりふの多さに苦戦しました。せりふ量が多いのはありがたいことなんですが、普段耳にしない言葉が多かったので…。一番苦手な科目の試験期間がずっと続いている状態を想像していただけると、僕の気持ちが理解していただきやすいと思います(笑)。

『ブルーモーメント』©フジテレビ

◆放送開始前のインタビューでは「キャストやスタッフの皆さんに自分から話し掛けてチームの雰囲気をよくしたい」とおっしゃっていましたが、実際はどうでしたか?

最初は積極的に話し掛けようと意識していたんですが、途中からはいい意味で気を遣わず、その場その場でナチュラルに話せるようになってきました。読んでいる本のことや地元の居酒屋さんの話など本当に他愛のない話ばかりでしたが、最終的にはお互い自然体で話せる関係性になれたので、頑張って話し掛けてよかったなと思います。大成功でした。

◆後半戦では謎の政治家・新島役で伊藤英明さんが電撃参戦されましたね。

当時の共演を懐かしむ瞬間もありましたし、英明さんが今やっている作品の話などもさせていただきました。英明さんとは昔共演して以来定期的にお会いする機会があって、ご縁を感じているんですが、いつ会っても気のいい兄貴的な存在です。

◆幼なじみの藤村役を演じた田中圭さんとも9年ぶりの共演でした。

今回は撮影日数が少なかったので一緒に食事に行ったりすることはできなかったんですが、当時共演していた時は週に1回くらいのペースで飲みに行ったりしていたんです。僕にとって圭君は、気を使わず本当の自分をさらけ出せる数少ない仲間の一人なので、またご一緒できてうれしかったです。

◆初共演だった方もいらっしゃいますが、意外な一面があった方を挙げるならどなたでしょうか。

舘ひろしさんですね。最初はハードボイルドというかダンディな印象があったんですが、今回共演させていただいて実はすごくチャーミングな部分も持ち合わせていらっしゃる方なんだなと。いつも笑顔で気さくに接してくださったおかげで、僕自身もリラックスして取り組むことができました。

◆視聴者の皆さんからの声は届いていましたか?

はい。リアルタイムで見てくださっている方はもちろん、 配信で見てくださっている方も含めて、本当にたくさんの方に見ていただけていることを実感していますし、愛される作品になったなという気持ちです。皆さんから頂いたメッセージが僕たちのモチベーションにもなっていたので、本当に感謝しています。

◆あらためて本作を通して得たものについて教えてください。

大変な仕事であることを実感したと同時に、大変な時間を一緒に過ごせる仲間がいることの大切さにもあらためて気づかせていただきました。また、日本は災害の多い国なので、万が一に備えて準備しておかなければならないなとも思いました。今はまだ非常食を用意するくらいしかできていないんですが、災害に巻き込まれた時に何かしら音を鳴らすことで気付いてもらえて助かる確率が格段に上がると知って。日頃身に着けているカバンに小さい笛をつけておくなどの対策も必要だなと思います。

◆では最後に最終回の見どころをお願いします。

SDMが観測史上最大クラスの台風にどう立ち向かっていくのかというところに注目してほしいです。また、SDMは壮大な夢を追いかけているチームで、現状に満足することなく、さらに上を目指していこうという意識が高いんですが、そこに関しては僕自身もすごく共感できます。常に高みを目指すチーム全体のパワーやモチベーションのようなものも受け取ってもらえたらうれしいですね。

◆ちなみにこれまでご自身が出演されたドラマが映画化されたこともあったと思いますが、本作についてはいかがですか?

それはやはり『ブルーモーメント』を見てくださっている方や応援してくださっているファンの皆さんが決めてくれることなのかなと。でももしそういったお声を頂けたら、その時はまたこのチームで再集結できたらいいなと思います。

番組情報

『ブルーモーメント』
フジテレビ系
毎週水曜 午後10時~10時54分

出演:山下智久、出口夏希、水上恒司、岡部大、仁村紗和・夏帆、平岩紙、橋本じゅん、音尾琢真、田中圭(友情出演)・伊藤英明(友情出演)、本田翼、真矢ミキ、舘ひろし ほか

原作:小沢かな「BLUE MOMENT」(BRIDGE COMICS/KADOKAWA)
脚本:浜田秀哉(『イチケイのカラス』シリーズ、『絶対零度』シリーズ ほか)
音楽:佐藤直紀(『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ、映画「ゴジラ-1.0」ほか)
主題歌:ボン・ジョヴィ「レジェンダリー」(ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:山下智久「Perfect Storm(feat. TAEHYUN of TOMORROW X TOGETHER)」
演出:田中亮(『イチケイのカラス』シリーズ、『コンフィデンスマンJP』シリーズ ほか)
森脇智延(『イチケイのカラス』シリーズ、『SUITS/スーツ』シリーズ ほか)
下畠優太(『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『うちの弁護士は手がかかる』ほか)
制作プロデュース:古郡真也(『コンフィデンスマンJP』シリーズ、「翔んで埼玉」シリーズ ほか)
プロデュース:高田雄貴(『イチケイのカラス』シリーズ、『刑事ゆがみ』ほか)
栗原彩乃(『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』『ナンバMG5』ほか)
制作著作:フジテレビ

TVer:https://tver.jp/series/sr3b6h1p0w
FOD:https://fod.fujitv.co.jp/title/318r

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/blue-moment
公式X(旧Twitter):@bluemoment_cx
公式Instagram:@bluemoment_cx

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