茂木健一郎氏 都知事選〝泡沫候補〟に興味「この方はどうしてこうなったんだろう」

茂木健一郎氏

脳科学者の茂木健一郎氏が東京都知事選に思いを馳せた。

7日投開票の都知事選は現職の小池百合子氏と立憲民主党を離党した蓮舫氏の一騎打ちムード。前安芸高田市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏が追う展開となっている。

都知事選には過去最多の56人が立候補。〝ほぼ全裸〟ポスターやNHK党による掲示板ジャックが問題視されるなか、いわゆる〝泡沫候補〟も味わい深いものとなっている。

茂木氏は26日に自身のX(旧ツイッター)を更新。「史上最高の立候補者数とも言われた都知事選挙だけれども、ふたをあけてみるとポスターを貼っていないところもあって、スカスカの掲示板が多い。組織がない候補者は、貼ることもできないし、最初からすべて貼るのはあきらめていたひともいるのだろう」と感想をつづった。

同氏は地下鉄にあった選挙公報を手にとり、中を確認。「政策を見ると、なんだか小学校のときの学級委員選挙を思い出した」としつつも「考えてみると、公約とか言っても、できるかどうかわからない。都政の複雑さを考えると、候補者にだって、細かいことはわからないに違いない。いちばん誠実な公約の書き方は、『当選したら都庁の職員の話をよく聞いて、上がってきた決済はよく考えて判断します』というものではないかと思った」と、しみじみつづった。

茂木氏は26日までに公開されたユーチューブ生配信でも都知事選に言及。掲示板びっしりに候補者のポスターが貼られているのは、都心の主要駅などで、そのほかではスカスカな掲示板も多い。

茂木氏は「(主要候補者以外の)ポスターってなかなか出会えなくてね。で、たまたま出会うと思わず見ちゃうわけですよ。珍しいから」と興味津々。

思いを馳せるのは、当落よりもなぜ立候補したか?だ。茂木氏は「僕が思うのは、この人は、この方はどうしてこうなったんだろう。どうなってこの都知事選に出るという人生になったのかなってしみじみ思うんですよね」と哀愁を漂わせながら、候補者の人生について考えていた。

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