ボクシングの元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(45=フィリピン)が、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)を「現役最強」と認めた。
パッキャオは2021年8月のWBA世界ウエルター級王座統一戦でヨルデニス・ウガス(キューバ)に判定で敗れて以来となるボクシング界への本格復帰を検討しており、WBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオス(米国)との対戦に向けて交渉中。さらに元世界ウエルター級4団体統一王者テレンス・クロフォード(米国)にも宣戦布告した。
そんな中、パッキャオは、史上2人目となる2階級(バンタム&スーパーバンタム)で4団体を統一した井上について言及。専門メディア「SCONDSOUT」によると、フィリピンの英雄は、現在地球上で最も優れたファイターを聞かれた際に「僕にとっては井上です」と断言したという。
ボクシング界ではパウンド・フォー・パウンド(PFP、階級差のない最強ランキング)で井上とクロフォード、世界ヘビー級4団体統一を果たしたオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)がトップ3を占めており、絶え間なく「最強は誰か」という議論が世界中で巻き起こっている。しかしパッキャオは日本のモンスターを世界トップと位置付けた。
同メディアは「31歳の井上は4階級の世界王者であり、ボクシング界で最も恐ろしいパンチャーの一人であり、27回の勝利にうち、24回はノックアウトによるものだ。彼はまだ敗北を味わっておらず、そのリスクを負う挑戦者を名指しできる者は多くない」と伝えていた。