リチウム最大手アルベマール、供給入札の増加を計画=幹部

Ernest Scheyder

[ラスベガス 25日 ロイター] - リチウム世界最大手の米アルベマールは、価格の透明性を高め、不透明とされる市場への理解を広めるためにリチウムの供給入札の回数を増やす計画だ。エネルギー貯蔵事業を率いるエリック・ノリス氏が25日、ラスベガスで開かれたイベントの際、ロイターのインタビューで明らかにした。

リチウム価格を巡る混乱を解消し、安定供給を求める自動車メーカーとの契約をより強固にする取り組みの一環。ノリス氏は「われわれがやろうとしているのは信頼の構築だ」と述べた。

リチウムの人気は過去10年間に急上昇したが、最大規模である中国市場で先物の価格が混乱し、価格が不透明になっている。昨年は中国でリチウム価格が急落し、アルベマールなど西側諸国のリチウム生産大手の株価が急落した。

ノリス氏によると、アルベマールはこうした価格の不透明さに対応するために今年3月、オーストラリア産の供給入札を実施したが、これを世界規模に広げる予定だという。

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