加瀬亮と江口のりこがヒロイン今田美桜の両親役! 連続テレビ小説「あんぱん」家族キャストに吉田鋼太郎、河合優実ら7人発表!

加瀬亮江口のりこ河合優実原菜乃華吉田鋼太郎浅田美代子細田佳央太が、NHK総合ほかで、2025年度前期に放送される連続テレビ小説「あんぱん」(日時未定)に出演することが分かった。加瀬、河合、原、細田は連続テレビ小説初出演となる。

今田美桜がヒロイン役を務める“朝ドラ”第112作「あんぱん」は、アンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルとした物語。やなせさんが「アンパンマンのマーチ」の歌詞を生み出した背景には、戦前・戦中・戦後と激動の時代を、ちょっと気が弱くて自信のない彼と共に生き、けん引し続けた“ハチキンおのぶ”こと暢さんの存在があった。何者でもなかったヒロインののぶと夫の柳井嵩(北村匠海)があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気を届ける。

今回発表されたのは、ヒロイン・のぶの家族を演じる7人。加瀬は、のぶの父・朝田結太郎役に挑戦。商事会社に勤め、仕事で各地を飛び回りながらも、妻と娘3人を大切にする役柄だ。

加瀬は自身の役について、「台本を読む限り、マイペースで穏やか、それでいて芯(しん)のある人のように思いました。結太郎は実父が望む生き方の外を選んで歩いた人ですが、のぶ自身も当時の価値観の外で自由に息をしている子です。彼女が彼女らしくあれるように温かく見守っていける存在になれたらと思っています」と意欲を示し、連続テレビ小説を初出演となるが、「自分自身の親や祖父母も含め、多くの方々が朝の楽しみにしているドラマだと認識しています。共演者たちと共に元気な空気を届けられたらと思います」と意気込みを語る。

また、やなせ氏の作品については、「『あんぱんまん』は子どもの頃に1作目の絵本だけ読んだことがあります。絵がとても好きでした、洗練された絵ではありませんでしたが、どこかポカポカおっとりとしていて。やなせさんの、ぜんぜん売れなかったけど描き続けたという話や、戦争体験からの信念があるという話、そういうところも魅力でした。今回ドラマの話をいただいてから久しぶりに絵本を読み返してみたのですが、『ほんとうの正義というものは、けっしてかっこうのいいものではないし、そして、そのためにかならず自分も深く傷つくものです。』と作者の言葉が寄せてあって、再びとても感銘を受けました」とその印象について触れ、物語の舞台となる高知に関しては、四万十川の美しさが印象に残っています」と語っている。

江口は、のぶの母・朝田羽多子役を担当。朝田家を支える家庭的で趣深い母親であり、夫を尊敬し、子どもたちには平等に接する人物だ。

江口は、「ヒロインのぶの母である羽多子さんは、明るくてたくましい女性です。家族の笑顔を喜びに、日々ハツラツと動き回ります。名前の通り『アンパンマン』でいうところのバタコさんでしょうか。すてきな共演者の家族の中で、私自身もその家族の笑顔を喜びにして、撮影に励んでいきたいと思います」と意欲を語り、朝ドラ「マッサン」に出演した際には「大阪のスタジオでの撮影が楽しく、今でも大阪に行くとその思い出がよみがえる」と振り返る。

やなせ氏の作品については、「アンパンマンの中に出てくるカレンダーマンが好きです。物語の中で、熱を出したカレンダーマンが意識もうろうとしながら『今日がいつだか分からな〜い』と言っているシーンが強烈に面白かったです」と好きなキャラクターを明かし、高知に関しては、「高知は食べ物がおいしくて気候が気持ち良い印象があります」と自然と食を魅力として挙げている。

そして、河合が務めるのが、のぶの妹で浅田家の次女・朝田蘭子。真面目で器用なしっかり者の次女であり、誰が何を考えているかを察し、的確な行動をするキャラクター。

河合は蘭子役について、「蘭子は、にぎやかな朝田家の中でもひときわ冷静で、多くを語らない人物に見えますが、そんな彼女の中にも、表に出せない熱い気持ちが折に触れて湧き上がることは確かにあるのだと思います。人と一緒に生きていくために、思いを伝えたり、関わり合ったりする、そういうことに彼女なりのやり方を見つけていくことが、蘭子の人生と並走するひとつのテーマかもしれないと今は感じています。たっぷり長い時間をかけて見つけていけることが私もすごく楽しみです!」と熱意を込めて説明。

今回が初の連続テレビ小説出演となるが、「『朝ドラ』はなんというか、毎朝TVから流れている15分間の家庭の景色をすごく思い起こさせます。みんなで朝ご飯を食べながらなのか、1人でバタバタ準備しながらなのか。そうやってドラマが皆さんの日常がつながっていることを実感しながら取り組めることが、とっても良いことだなと思います。そして、こんなにも長く広く愛され続けてきた『朝ドラ』の世界には、なにか特別な力が宿っているはず…初めてのことに胸躍らせながら撮影を過ごしたいです」と撮影に向け、期待に胸を膨らませる。

やなせ氏の作品については、「幼い頃、アンパンマンのキャラクターが網羅してある図鑑や、絵本に夢中になっていた記憶があります。あまりになじみがありすぎて、アンパンマンの『正義の味方』としての在り方なんていままで考える余地もありませんでしたが、大人になった今このドラマの台本を読んで、なんて平和的で、成熟した、すばらしいヒーローなんだと感動し、アンパンマンに出会い直した気分です」と改めてその魅力を感じている様子。

また、「まだ一度も訪れたことがない」という高知に関しては、「新たに土地や住む人々のいいところをたくさん知りたいなとワクワクしています。土佐のことばに挑戦できるのもすごく楽しみです! そしておいしいカツオに出会えるロケのチャンスがあることも…楽しみです!」と期待を述べた。

そして、原が扮(ふん)するのは、のぶの妹で、天真らんまんで歌うことが大好きな三女の朝田メイコ。

原は、「子どもの頃はおもちゃも食器も靴もパジャマもすべてアンパンマンなくらい大好きでした! なので、初めての朝ドラ出演がこの『あんぱん』に決まったときは飛び跳ねるくらいうれしかったです。私が演じるメイコはおっとりした性格で愛嬌(あいきょう)たっぷりの末っ子感のあるかわいらしい女性です。THE 愛されキャラ! を演じるプレッシャーもありますが、明るく朗らかに楽しんで撮影できたらと思います。すばらしいスタッフ、キャストの皆さまとご一緒できるのが今から楽しみでなりません! 精一杯がんばります! よろしくお願いいたします!!」と初の朝ドラ出演に対して気合い十分。

また、朝ドラは役者としていつかは出演してみたいと思っていた夢の場所だと語り、「たくさんの方に愛され続ける朝ドラの現場に参加させていただくのは身がしまる思いですが、思いっきり楽しんで、皆さまの朝を明るくできるよう頑張ります!」と力を込める。

さらに、やなせ氏が描くキャラクターでの推しは、「しょくぱんまんさま」だと言い、「幼いころの私はしょくぱんまんさまが登場するたびに、ドキンちゃんのようにドキドキしていました!」と思い入れを語った。

高知については、「北川村にある『モネの庭』に行ってみたいんです! ラフティングも好きなので仁淀川で景色を楽しみながら遊びたいです!」とコメントし、アクティブな一面をのぞかせた。

吉田が演じるのは、のぶの祖父の朝田釜次。「朝田石材店」の三代目で、その道一筋の石工。手先は器用だが、人への接し方は不器用。吉田は釜次役について、「非常に重要な役をいただき、責任の重さと同時に大いなるやり甲斐を感じています。どうすれば自分なりの血の通わせ方が出来るのか、生き生きとした人物像になるのか、模索中です」と撮影に向けた思いを語る。

吉田は過去の朝ドラ「花子とアン」に出演しており、「脚本の中園(ミホ)さんに素晴らしい役を書いていただき、また、朝ドラ初出演ということもあり、無我夢中だった覚えがありますが、監督、共演者の方々に引っ張ってもらって最高に充実した時間を過ごさせていただきました。」と当時の思い出を回顧する。

やなせ氏の作品については、「今まさに3歳の娘がアンパンマンに夢中です。悪役でも憎みきれないばいきんまんが親子共に大好きです」と親子で楽しんでいることを明かす。また、高知で食べたカツオが忘れられないそうで、「カツオのたたきが大好物で、高知でいただいたカツオは正に絶品で、東京で食べるものとこれ程までに違うのかと驚きました。あれ以来あのカツオを超えるカツオに出合っていません。もし高知ロケがあるなら、カツオ、毎日食べたいです」とロケに向けて期待している。

さらに、のぶの祖母・朝田くら役を浅田が担う。釜次とともに「朝田石材店」を支えてきた“くらばあ”。おっとりしていて、ややとぼけたキャラクターだ。

浅田はくら役について、「おばあちゃんというより、子どもっぽくてちゃめっ気のある人。堅苦しいのではなく明るい。演じるのがとても楽しみです。面白がって、楽しく演じたいと思っています」と抱負を述べる。

朝ドラでは過去に「さくら」と「花子とアン」に出演しており、「『さくら』では母の死からすぐだったのですが、(役では嫁姑で仲が悪い)亡き佐々木すみ江さんに仲良くしていただき、本当に助けてもらいました。『花子とアン』では主演の吉高由里子さんが場を明るくしてくれて、とても楽しい現場でした」と懐かしむ。

やなせ氏の作品については、「やはりアンパンマンかな。ジャムおじさん、ばいきんまんも」と特にアンパンマンに愛着がある様子で、高知については「大自然に囲まれ、それが壊されていない。四万十川などすてきな所があり、私の友人も高知出身の“はちきん”です」と美しい自然と人々への思いを語った。

さらに、釜次を尊敬してやまない若き石工で、朝田家の一部屋に住まわせてもらっている原豪役を細田が担う。

細田は豪役について、「豪は決して口数が多い子ではありません。そういう意味では、にぎやかな朝田家とは対照的に見えるかもしれませんが、彼自身の心はしっかりと動いています。だからこそ、彼自身が持つ朝田家への愛情や、その時に抱いた感情を丁寧に表現することができるよう精一杯努められればと思います。また、時間が経ち、年齢を重ねてからの豪は人としてのかわいらしさが出る場面もあるので、豪の人としての魅力を余すことなく伝えられるよう頑張ります」と役柄を紹介しながら意気込みを伝える。

初の連続テレビ小説出演に対しては、「通勤や通学の前に朝から元気をもらえることが朝ドラの印象であり、魅力的な点でもあると感じています。初めての朝ドラに緊張はしていますが、観てくださる方々にちゃんと元気を与えられるよう、日々の撮影も楽しむことができればと思っています」と期待を込める。

やなせ氏の作品については、「僕自身は幼い頃にヒーローというものに憧れることはなかったのですが、それでも『アンパンマン』だけは見ていました。格好良いから、という理由ではなく作品の中に込められている優しさや温かさみたいなものを子どもながらに感じていて…子どもから大人まで、幅広い年齢層の人が観ても、根っこに届く魅力が変わらないところがやなせさんが作る作品のイメージです」とその魅力について自身の思いを語っている。

今回のキャスト起用にあたり、制作統括の倉崎憲氏は、「今田美桜さん、北村匠海さんに続き、錚々(そうそう)たるキャストの皆さんにお集まりいただきました。長年グローバルにご活躍されていて、各地を飛び回る父役に重なった加瀬亮さん。母として、はちきんっぷりを披露してくれそうな江口のりこさん。河合優実さんと原菜乃華さんはヒロインオーディションにもご参加いただき、圧倒的な芝居力と天真らんまんさで、次女と三女のキャラにピッタリだと感じオファーさせていただきました。掛け合いが今から楽しみな吉田鋼太郎さんと浅田美代子さんの祖父母コンビ。寡黙だが胸には秘めたる想いを持つ職人役に、話していても真っすぐで誠実な細田佳央太さん。撮影開始はもう少し先ですが、この多彩なキャストの皆さんが登場する朝田家の撮影がすでに楽しみですし、今後もまだまだ新たな発表が続いていきますので、『あんぱん』をどうぞご期待ください」と話している。

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