【住民困惑】千葉で1万羽“黒いシルエット”の大群の正体はカワウ 様々なところで影響が “フン”で道路は真っ白

千葉県市川市の住民が、木の枝に止まる黒くて大きな不気味なシルエットに悩まされています。

このシルエットの正体は…大型の水鳥、川鵜(カワウ)です。

今、このカワウの大群が市川市にある行徳鳥獣保護区に住み着き、近隣の住民を悩ませているといいます。

めざまし8が、現地を取材してみると、様々なところで住民たちに影響が出ていました。

取材スタッフ:
うわくさっ!獣の臭いと魚が腐ったような、混じった臭いがします。

その臭いの正体はカワウの「ふん」。

保護区に隣接する歩道は、一面真っ白になっています。

さらに緑の草木も白くなっていました。

住民の多くがカワウの止まる電線の下ではなく反対側の通りを歩いています。

通行人:
3、4年ぐらい前、(カワウが)電線にずらっと並ぶようになって、下にも鳥のふんが多く見受けられるかなって。ここを通るたびに臭いがすると夏が来たなと感じる。

また、保護区を見渡せる場所に住む住民は…。

保護区近くの住民:
(住宅の上が)鳥の通り道になっているんですよ。ここに布団干してて、ふんでやられて捨てましたし。立地的には良いところなんですけど。

木には多くの巣が…専門家「カワウは日本の在来鳥」

取材スタッフ:
枝に丸いのが付いているんですけど、これ巣ですかね。

1つの木に対し、いくつもの巣を作り、すみ着いているカワウ。
千葉県によると、この場所におよそ1万羽が生息しているといいます。

カワウの生態に詳しい専門家に話を聞きました。

長岡技術科学大学・山本麻希准教授:
カワウというのは日本の在来鳥なんですね。どんなに被害を出したとしても日本の生態系に彼らはいるべくしている。
被害のあるエリアではきちっと管理していこうという、非常に難しい舵取りが必要な動物じゃないかと思います。

保護区を管理する千葉県は今後、道路沿いの木を伐採。
カワウを保護区内に誘導する計画ですが、実施期間などは検討中だということです。

(「めざまし8」6月26日放送より)

© FNNプライムオンライン