過去最長記録の黒潮大蛇行 三陸沖~北海道南東方沖の海面水温は最大5~6℃以上高く 海洋のまとめ(2024年6月16日~22日)

黒潮大蛇行が始まって、約6年11か月目となり、過去最長期間になっています。
予想通り黒潮大蛇行が続けば、期間が7年を越えることになります。
海洋のまとめ(2024年6月16日~22日)です。

■気圧配置と波
16日、前線を伴った低気圧が東海沖から日本の東へ進んだ。
四国の南~関東の東で波高3m以上。
17日、本州付近は緩やかに高気圧の圏内。
本州の周辺海域では、波は穏やかに推移した。
18日、前線上の低気圧が本州南岸を東進。
夜は東海沖で波高4mとしけた。
19~20日、本州付近は移動性の高気圧に覆われた。
19日朝は伊豆諸島で高い波が残ったが、夜にはおさまり、20日にかけて穏やかに経過した。
21日、前線上の低気圧が本州の南岸を発達しながら東進、22日は日本の東へ進んだ。
21日夜~22日は関東の東で波高4mを超え、しけとなった。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は、平年よりかなり高い海域が拡大した。
東シナ海~南西諸島は、引き続き平年並みだった。
太平洋側は、黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する潮岬沖を中心に平年よりやや低い海域が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年よりかなり高くなり、最大で5℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖は、引き続き平年よりかなり高く、最大で6℃高かった。
オホーツク海や千島近海では平年並みの海域が続いた。

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