10失点KO今永昇太の登板ペースを識者が懸念「投球回制限の検討も」

今永昇太(ロイター=USA TODAY Sports)

カブス・今永昇太投手(30)が27日(日本時間28日)に敵地で行われるジャイアンツ戦に先発することが25日(同26日)に決まった。

前回登板した21日(同22日)のメッツ戦は、4回途中までに3被弾を含む被安打11、10失点(自責点10)のまさかの大炎上。次回登板は中4日の予定だったが、前回の結果を受けて登板間隔をもう1日空け、中5日で先発することになった。前回は打たれまくったとはいえ、メジャー1年目でここまで7勝2敗、防御率2・96の成績は上出来だろう。

そんな今永の今後について米経済誌「フォーブス」に寄稿したのは、マリナーズやアストロズでスカウトを務めたバーニー・プレスコフ氏だ。「カブスはショウタ・イマナガの投球回制限を検討する必要があるかもしれない」と題し、「これまでのキャリアで(2019年に記録した年間)170イニング以上を投げたことがない」と指摘した。

今永はすでに14試合に先発して79イニングを投げている。同氏は「フルシーズンで200イニング、32試合以上の先発登板を果たすペースにある」とした上で「イマナガが200イニングを投げることはたやすいかもしれない。しかし、彼の体力はどれだけ消耗するだろうか?」と疑問を呈した。

チームはナ・リーグ中地区の最下位に低迷するが、ワイルドカードでプレーオフに出場できる可能性は十分ある。その点も踏まえ「カブスは今からシーズン終了までイマナガを送り出すことが理にかなっているのか自問する必要がある。シーズン後半は少し制限をかけた方が賢明か。イマナガの投球回数を制限する決定は、カブスのプレーオフ進出に悪影響を及ぼす可能性がある」としたが…。こうした議論を呼ぶこと自体、今永が大きな戦力と認められている証しと言えそうだ。

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