1日平均6000人以上ががんで死亡―中国

中国では新規のがん発症は428万4700例、死亡人数は257万4200人で、平均すると1日当たり6000人以上ががんで死亡していることが分かりました。資料写真。

近年、中国ではがんの発症率が継続的に高まりつつあり、公衆衛生上の大きな課題にもなっています。中国国家がんセンターの研究者は2月、「国家がんセンター雑誌」に中国国内の腫瘍発病率と死亡率に関する調査報告を発表しました。データによりますと、新規のがん発症は428万4700例、死亡人数は257万4200人で、平均すると1日当たり6000人以上ががんで死亡していることが分かりました。その中でも、肺がんの発症率と死亡率が共に最多となっており、中国で最もリスクが高いがんであるとみられます。

がんの発症率が高い原因について、専門家は人口の高齢化を主な要因として挙げています。年齢が増すのに伴って体の機能が次第に衰え、免疫システムも脆弱(ぜいじゃく)になるため、高齢者はがんを含む各種の病原体に犯されやすくなります。このほか、長期間劣悪な環境にさらされたり、有害な化学性発がん物質に触れることにより、がんにかかるリスクが高まります。

アモイ大学付属病院腫瘍科の潘戦和副主任医師も同様の見解を示しており、「がんの進行には一定の時間が必要で、正常な細胞ががん細胞に変異するには数年から数十年かかると推測でき、その過程で、人間はさまざまな発がん要因に触れる可能性がある。この累積リスクにより、高齢者はよりがんにかかりやすい層になっている」と説明しました。(提供/CRI)

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