琵琶湖と水俣湾の共通点とは? 辻田新也×森田具海写真展「琵琶湖と水俣湾 祈りの光景」

By CAPA編集部

辻田新也さんと森田具海さんの写真展「琵琶湖と水俣湾 祈りの光景」が、2024年7月1日より開催されます。

2024年9月1日まで、『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督による最新ドキュメンタリー映画『水俣曼荼羅』の連続上映会を中心としたイベント「みっけ!水俣∞びわ湖」が滋賀県内で開催されています。本展は、そのプログラムのひとつ。発起人の一人である村上悟さんが水俣湾を訪れた際、「風景が琵琶湖に似ている」と感じたことをきっかけに企画されました。辻田さんが撮影した琵琶湖、森田さんが撮影した水俣湾の作品を展示します。

琵琶湖写真家の辻田さんは映画を見た後に初めて水俣の地を訪れ、やはり水俣から見る海の景色が琵琶湖にそっくりであることに驚いたといいます。「水俣の写真を見ながら水俣を思い、また琵琶湖の写真を見ながらも水俣を思う。そんな展示になればと考えています」と辻田さん。

水俣市在住の森田さんは、水俣湾埋立地の片側にある明神崎の入江を撮影し続けています。「水俣を特殊な場所として捉えるつもりはありません」という森田さん。本展の作品は「この景色は琵琶湖周辺にもあるかもしれない」と感じてもらえるような水俣湾周辺の景色を選んだそうです。

2つの場所で撮影された作品を通して、水俣病について考えるきっかけになればという願いが込められた写真展です。

辻田新也×森田具海写真展「琵琶湖と水俣湾 祈りの光景」

会期 2024年7月1日 (月) 〜14日 (日)
会場 湖北観光情報センター (旧四居家住宅)
住所 滋賀県長浜市元浜町14-12
時間 9:30〜16:30 (初日は13:00から、最終日は14:30まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料

トークイベント

日時 2024年7月7日 (日) 14:00〜15:30
会場 湖北観光情報センター (旧四居家住宅)
出演 辻田新也、森田具海、進行役 村上悟 (みっけ!水俣∞びわ湖 実行委員会)
参加費 無料
定員 20名
申し込み WEBサイトより
https://aoibiwako.org/mikke2024/photo/

辻田新也 (Shinya Tsujita)

琵琶湖写真家。1990年、滋賀県生まれ。長浜市在住。息子に琵琶湖の夕日にちなんだ名前をつけたことをきっかけに琵琶湖の写真を残すことがライフワークとなる。2023年には初の個展「長浜からみた琵琶湖写真展」を地元の長浜市で開催。自身の経営する株式会社OWLARTSでクリエイティブ制作業務・全般の受託を行う傍ら、アウトドアクリエイターチーム「HikU」の一員として地域貢献を目指した活動にも取り組んでいる。
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森田具海 (Tomomi Morita)

1994年、京都生まれ。熊本県水俣市在住。水俣湾埋立地の片側・明神崎の入江の定点観察を続ける。近年の個展に、KYOTOGRAPHIE 2018「Sanrizuka -Then and Now-」(2018年)、「明神の海 2020-2021」(2021年)。グループ展 に「5人展」(2021年)、「とある窓」(2023年)。2024年7月27日〜8月25日、つなぎ美術館にて個展「ここで眺める、水俣」を開催予定。

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