美肌づくりと豆乳

初夏の肌トラブルと豆乳

初夏は紫外線が強くなってくる季節です。紫外線は一年中降り注いでいますが、4月頃から急に強くなり、夏にかけて強さを増し、7月~8月にピークとなります。梅雨の時期でも晴れ間は空気が澄んでいて紫外線がかなり強くなるため、注意が必要です。初夏の強い日差しや暑さよる汗と皮脂で、肌トラブルを起こしやすくなっている人も多いのではないでしょうか?

豆乳には様々な健康効果が期待できる成分が含まれていることが知られていますが、肌の調子を整えるために役立つ栄養成分も多く含まれています。そこで今回は、豆乳のどのような成分が肌に良いのか、豆乳の美肌効果と、適切な摂取量についてご紹介します。

豆乳の美肌効果とは

豆乳には、健康な皮膚を作るために必要なタンパク質が豊富に含まれています。食べ物から摂取したタンパク質は、体の中で分解されてアミノ酸になり、その後アミノ酸は必要に応じて再びタンパク質に合成されます。タンパク質は筋肉や皮膚、髪、ホルモンや酵素に至るまで、体のあらゆる部位において必要な栄養素です。

皮膚の材料となるのは美肌のためによく耳にする「コラーゲン」で、これは繊維状になったタンパク質の一種です。年齢を重ねるにつれて、肌のコラーゲン代謝は衰えていきますが、これは女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が減少することが原因です。

コラーゲンが不足すると、肌のハリが失われたり、色がくすんだり、シワやたるみを引き起こす恐れがありますが、豆乳には女性ホルモンをサポートする大豆イソフラボンが含まれているため、肌のコラーゲン生成を促し、ハリのある肌に導くサポートをしてくれる効果が期待できます。また、肌の生まれ変わりを助けてくれるため、イキイキとした肌を目指すことができます。

さらに、豆乳に含まれるサポニンには抗酸化作用があり、肌の老化や動脈硬化などにつながる活性酸素を取り除く働きをするので、ハリツヤのある美肌づくりに役立ちます。

豆乳にはビタミンB1、B2、B6、Eも非常に多く含まれています。
ビタミンB2は、粘膜、皮膚や髪、爪などの細胞の生まれ変わりに関与するビタミンであり、ビタミンB6もビタミンB2と同じく、粘膜、皮膚などの健康維持に有効です。
そして、ビタミンB群は、ホルモンバランスの乱れによる吹き出物や肌荒れを防ぎ、健康な肌へと導いてくれます。

ビタミンEは若返りのビタミンと言われ、サポニンと同様に抗酸化作用が知られており、血管拡張作用もあります。血流が悪いと毛細血管を広げようと肌に赤みが出たり、青クマが出たり、さらには肌のターンオーバーの乱れを引き起こし、古い角質が溜まる原因にもなりますが、ビタミンEにより血流が促進されることで細胞の新陳代謝が活発になることから、血行不良が原因で起こる肌トラブルを改善することができます。

豆乳を飲むタイミングと適切な摂取量

豆乳を飲むタイミングとしては、空腹時のほうが栄養を吸収しやすく、より美肌づくりに効果があるため、朝一または食事前がおすすめです。就寝中は消化吸収能力が下がるので、夕食後や就寝前に豆乳を飲んでも効果が薄れてしまいます。

大豆イソフラボンの適量摂取量は1日70〜75mgとされています。豆乳200ml(1パック)あたりには、約41mgのイソフラボンが含まれているため、豆乳だけを飲むなら1日2本を上限にしましょう。味噌や豆腐製品、納豆など他の大豆製品も摂取する場合は、1日1本程度が良いでしょう。体に良いと言っても摂りすぎは禁物です。豆乳に含まれている大豆イソフラボンは、大量に摂取すると女性ホルモンのバランスが悪くなり、女性の月経の周期が乱れる可能性があると指摘されています。

豆乳を食事と組み合わせることで栄養バランスもアップします。毎日の生活に程よく取り入れてみるのはいかがでしょうか。

(豆乳あるあるマップ 2024年6月20日掲載記事)

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