初心者でも簡単!ペンタスの育て方 草山丹花(クササンタンカ)/EgyptianStarcluster

ペンタスの育て方や土作り、水やりのポイントを解説。初心者でも簡単に育てられるコツも紹介。ペンタスを美しく育てたい方必見の記事です。

・ペンタスを育てるための基本知識
・美しいペンタスを育てるためのテクニック
・ペンタスのトラブルシューティングと対処法
・ペンタスの魅力的な品種と選び方
・おしゃれなペンタスの使い方とアレンジ
・ペンタスの花言葉
・まとめ

■ペンタスを育てるための基本知識

ペンタスの栽培には、適切な環境を整えることが非常に重要です。ペンタスの育成に必要な条件は充分な日光を受けられる明るい環境と水はけの良い場所です。

赤玉土、腐葉土、バーミキュライトを混ぜ合わせた土が、ペンタスの成長に最適です。
夏の暑さに強いペンタスですが、冬場の低温は苦手です。5℃未満の低温には注意し、冬場は室内で管理してあげると安心です。
ペンタスの水やりは土の表面が乾いたら行います。特に夏場は、水切れにならないよう定期的な水やりが重要になります。その時、根腐れしないように過湿には注意してください。
肥料は、開花期間が長いペンタスには、定期的な追肥が必要です。

ペンタスの剪定は、枝が込んできたら行い、株姿を整えます。花が終わった10月頃には、株全体の1/2~1/3くらいまで切り戻し、冬越しの準備をします。
春の5月頃にも、同様に切り戻しと植え替えを行うことで、新しい季節の成長に備えることができます。
ペンタスは、株分けと挿し木の両方の方法で増やすことができますが、挿し木の方がより簡単です。

■美しいペンタスを育てるためのテクニック

ペンタスの花を長く楽しむためには、適切な環境とケアが必要です。
ペンタスの花色を鮮やかにする育て方は6月以降にリン酸を多く含む肥料を月に2回与えることです。また、健康な葉を育てるのにも、肥料切れに注意し、必要に応じて追肥を行うことが大切になります。

花が終わったら花がら摘みをして、次の花のためにエネルギーを蓄えさせることも重要です。

ペンタスに似た他の花には、ラントラナやゼラニウムがあります。いずれも暖かい気候を好む植物ですが、特にペンタスは暑さに強い性質を持っています。
ペンタスは高温多湿の環境でもよく成長しますが、ラントラナとゼラニウムは夏の直射日光が強すぎると弱るため直射日光や湿気に注意が必要です。
似ている花でも、育て方の違いがありますので、その植物に合わせた適切なケアが必要です。

■ペンタスのトラブルシューティングと対処法

ペンタスの美しい花を守るためには、害虫対策と病気予防が重要です。
ペンタスは基本的に病害虫に強い植物ですが、カイガラムシやアブラムシなどの害虫に注意が必要です。これらの害虫は発見次第、適切な殺虫剤を使用して駆除しましょう。

枯れた葉や花は、早めに取り除くことが大切です。枯れた部分を放置すると、病気の原因になります。特に立ち枯れ病や灰色かび病などの病気は、適度に剪定して通風を良くし、蒸れを防ぐことが予防につながります。

ペンタスの成長不良や黄化には、肥料切れや水のやりすぎが原因であることが多いです。定期的に肥料を与え、特に開花期間中は追肥を施してあげましょう。
水やりは根腐れを防ぐために過湿にならないよう注意し、土の表面が乾いたら行います。日当たりが良い場所で育てることで、健康な成長を促進し、黄化を防ぐことに繋がります。

■ペンタスの魅力的な品種と選び方

ペンタスは多くの品種があり、それぞれに特徴があります。
例えば、矮性品種の「グラフティー」シリーズは、草丈が30cmほどで、コンパクトな株姿です。八重咲きの「ライカ」シリーズは華やかで、その中でも青色のライカブルーは爽やかな印象を与えます。バイカラー咲きの「ギャラクシー」シリーズは、鮮明な2色咲きの花が特徴で、やや大きく豪華です。

その他にも高性品種の「パニックタワー」や葉に斑が入る品種「サマースター」などがあります。
育てる環境とお好みに合ったペンタスの品種を選ぶようにしましょう。
ペンタスの種類による育て方の違いは、特にありませんが、サイズには考慮が必要です。矮性品種は、管理が簡単でコンパクトなスペースでも育ちますが、高性品種は、より大きなスペースと多くの肥料が必要となります。

ペンタスの種や苗の入手方は、主に5月から8月にかけて、種やポット苗に、鉢植えが園芸店で販売されます。購入する際は、葉色が良い株を選びましょう。根元がグラグラしていたり、下葉や葉先が茶色く枯れているものには注意してください。

植えつけの適期も5月から8月ですので、その時期に合わせて種を購入すると良いでしょう。

■おしゃれなペンタスの使い方とアレンジ

ペンタスの花は、春から秋にかけて長い期間楽しむことができます。
春には新緑とともに明るい色のペンタスを飾り、夏には暑い季節を涼しげにする青や紫の花を植えるなど季節の移り変わりに合わせたディスプレイも魅力的です。

また、ペンタスを使ったガーデニングのアイデアは背の高いペンタスを背景にして、前面に低い植物を配置することで、立体感のあるガーデンを作ることができます。

室内でのアレンジメントには、透明なガラスの花瓶に切り花として活けると生活空間に彩りを加えることができます。寒さには弱いため、冬には小型のペンタスを明るい窓辺に置いておくのもかわいいです。

ペンタスをプレゼントにする際は、花の色を相手の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。鉢植えをプレゼントする際には、おしゃれな鉢カバーやリボンで飾り付けをすると、より特別感が出ます。

■ペンタスの花言葉

「希望がかなう」、「願い事」。

■まとめ

ペンタスの花は、蜜源にもなり、お庭に植えると蝶などの昆虫を引き寄せることができます。それをバタフライガーデンと呼びます。
ペンタスを育てることで、美しい花色を楽しむだけでなく、虫と共生する喜びを感じることができます。

暮らしニスタ/植木屋革命クイック・ガーデニングさん

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