「スロットが聞きたいことではない」遠藤航の五輪OA発言にリバプール地元メディアが見解「プレシーズンの準備に痛手」

リバプールのアルネ・スロット監督は、眉をひそめたかもしれない。

日本代表キャプテンの遠藤航は、パリ五輪出場の可能性に扉を閉ざさなかった。クラブの指揮官としては、プレシーズンへの影響が懸念されるところだろう。

これまで五輪に2回出場している遠藤は、『ABEMAスポーツタイム』でオーバーエイジでのパリ大会参加について問われると、「今のところ何も決まってはいない」と回答。そのうえで、「スタンスとしては、選ばれたら行きたいとは思ってます」と意欲をうかがわせた。

パリ五輪の男子サッカーは、7月24日から8月9日まで行われる。大会に出場し、勝ち進むことができれば、クラブにとっては新シーズン開幕前の大事な時期に選手が不在となる。

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特に、ユルゲン・クロップというクラブレジェンドになったカリスマ監督の後を継ぐだけに、スロットはできるだけ万全の準備をしたいところ。プレシーズンを通じて遠藤を指導したいと望んでいるだろう。

リバプール専門サイト『The Empire of The Kop』は6月25日、「スロットはリバプールのメンバーのひとりから、プレシーズンの準備に痛手を受けたかもしれない」と報じている。

「エンドウの五輪参加の可能性は、スロットが聞きたいことではなかっただろう。1年目のシーズンを前に、受け継いだチームを掌握しようという新監督だけになおさらだ」

同メディアは「ステファン・バイチェティッチやタイラー・モートンといった選手たちを評価するために一定の出場時間を与えることを考えているかもしれないが、プレシーズンの準備でスロットがエンドウにチームにいてほしいと望むのは当然だ」と続けた。

「我々の観点で言えば、もちろん五輪で失いたくない。だが、もし実現したら、クラブで離脱することになるようなケガを負わずにパリから戻るのを願うばかりだ」

遠藤の疲労はシーズン終盤戦の出来にも影響した。今後の進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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