山梨県の県立甲府南高校で今月28日、29日に開催される学園祭。
コロナの影響で昨年まで一部縮小して行われていた学園祭ですが、コロナの5類移行をうけ、今年から通常開催となります。
コロナ禍に入学した生徒たちにとっては初めてとなる通常開催。生徒たちの準備も佳境を迎えています。
甲府南高校では今月28日、29日に学園祭「緑陽祭 南高不落~溢れる才能の無駄遣い~」が開催されます。
甲府南高校の学園祭は2020年から2022年までコロナの影響で一般公開がなく、各クラスの模擬店も3年生だけと縮小して開催されていました。
去年から一般公開が再開されたものの感染予防のため模擬店で食品の提供は禁止となっていました。
在校生にとっては高校生活初の通常開催で、しかも今年第60回という節目の緑陽祭。
思い出に残るものにしたいと意気込みます。
緑陽祭実行委員会 中込奏汰委員長: 「去年の閉祭式のとき、当時の3年生の実行委員長の達成感溢れる顔つきに憧れた。自分も充実した時を過ごしたいと思い、委員長になった」 「今年は60回という記念の年でもあるので全員の心に残る、これまでの歴史の中で1番の学園祭にしたい」
そんな緑陽祭の目玉は45年以上の歴史がある造形コンクール。
各クラスでテーマを決め、2.5m×2.5mの造形物を作りますが、使っていい材料はボンド、ダンボール、クラフト紙だけ。
生徒たちはダンボールの特徴を生かして造形物の模様や質感を表現するなど、工夫を凝らし、およそ3週間かけて作品を作り上げます。
学園祭当日は校門を入ってすぐの場所に展示され、先生らが迫力、表現、発想などの項目で点数を付け、順位がつけられます。毎年力作ぞろいの名物企画です。
また29日には、来場者が楽しめるクイズ企画も。
各クラスから代表2名、18チームが参加する「南高生クイズ」では、過去に全国高校生クイズの県代表に選ばれた実績もあるクイズ研究会が、およそ500問を用意し、南高クイズ王を決めます。
29日には、今年からスマートフォンさえ持っていれば誰でも参加できる来場者戦も開催されます。
緑陽祭実行委員会 小林慶多副委員長: 「どうしたら多くの人に楽しんでもらえるか考えて今回来場者戦を企画した。良問ぞろいなのでぜひ楽しんでほしい」
大会では本格的な早押しボタンも用意され、白熱した戦いに期待です。
実行委員では今年さらに多くの人に来場してもらおうと、緑陽祭の見どころをまとめた動画を作成し、高校のHPで公開しています。
緑陽祭は6月28日(金)と29日(土)の2日間、開催されます。