パンダ食べ残した竹 アオリイカ産卵床に 廃棄物を減らすとともに豊かな海を守る 和歌山県白浜町

廃棄物を減らすとともに、豊かな海を守っていこうと、今日、白浜町の漁港の湾内に、パンダが食べ残した竹で製作されたアオリイカの産卵床が設置されました。

今日、白浜町のアドベンチャーワールドでは、この1週間にパンダが食べ残した竹およそ100キロを使って、アオリイカの産卵床作りが行われ、園のスタッフらが、コンクリートブロックの穴に竹を差し込み、紐で固定するなどして、20基を完成させました。

この取り組みは、黒潮の蛇行などの影響により、白浜の海でアオリイカの産卵床となる海藻が減少しているとして、白浜町とアドベンチャーワールドなどが、これまで廃棄されてきたパンダが食べ残した竹を産卵床として有効活用しようと、一昨年から行っているものです。

去年は60基の産卵床が設置され、このうち18基で産卵が確認されたということです。

製作された産卵床は、早速、白浜町の伊古木漁港の湾内に船から投げ入れられ、水深およそ5メートルの地点に沈められました。

アオリイカの産卵のピークは今月から8月にかけてで、町内にある京都大学瀬戸臨海実験所などが、今後モニタリングを行っていくということです。

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