『こども医療福祉センター』での車いす介助事故 安全対策マニュアルを作成へ【長崎】

諫早市の県立こども医療福祉センターで、5月に職員が誤って男の子を車いすごと転倒させた事故を受けて、県は安全対策をまとめたマニュアルを作成しています。

県によりますと、5月、諫早市の県立こども医療福祉センターで、職員が利用者の男の子を車いすに乗せて散歩中に、ストッパーをかけずに手を離しました。

緩い下り坂だったため、男の子は車いすごと転倒し、顔を強く打って前歯が一部かけるなどケガをしたということです。

事故を受けて県は、車いすを使った介助での安全対策をまとめたマニュアルを作成する方針です。

急発進をしないといった基本的な操作方法や、事故の事例などが盛り込まれます。

また散歩でも危険がないルートを選ぶことにしています。

ケガをした男の子の母親はKTNの取材に対しコメントを寄せました。

内容
「間違いなく防げたであろう事故なので、マニュアル作りは当然のことだと思います。 むしろ当たり前のことが今までなされていなかったことに県と病院の責任感の薄さが明らかになったと思います。県としての責任を当事者や病院の他の利用者に明確に示してほしいです」

マニュアルは6月中に作成するということで、県障害福祉課は「安心して施設を利用してもらえるよう、全力で取り組み、再発防止に努めたい」としています。

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