【警戒】発行まで1週間「新紙幣」詐欺に警察も注意喚起 “注意すべき4つの言葉”を解説

2024年7月3日に新紙幣が約20年ぶりに一新されるまで、いよいよ、あと1週間。
今回は、偽造防止のため、世界初となる、3Dホログラムを採用しています。
さらに、光にかざすと肖像などが浮かび上がる「すき入れ」も高精細なものに強化されています。
そんな新紙幣発行について、街で話を聞くと、勘違いをしている人が多くいました。

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―来週から新紙幣が発行されますが?
大学生(10代):
全然知らなかったです。
大学生(10代):
ホントに!?

―今の紙幣はそのまま使えると思う?
大学生(10代):
え、使えなくね?
大学生(10代):
そんな一瞬で?

警察が注意喚起「新紙幣詐欺に気をつけて下さい」

今の紙幣が使えなくなることはありませんが、警察は新紙幣の発行に便乗した詐欺行為に、注意を呼びかけています。

警察庁・露木康浩長官:
従来の紙幣は使えなくなると嘘をつき、新紙幣との交換名目でだまし取る詐欺が発生する恐れもある。従来の紙幣が今後使えなくなるということはあり得ない。

SNSでは既に「偽情報」があふれていました。

<SNSより>
「預金封鎖が起こされる可能性が非常に高いです。大切な資産を守れるように対策をしておきましょう」

こうしたデマなどが拡散し、40万回以上再生されている動画もあります。

高齢者からは不安の声が聞かれました。

90代:
(以前)私、詐欺にあったの。150万持ってかれたんだよ。私は銀行員だから、安心してくださいっていうから。でも、今話聞いたから、もうしない。考える。

60代:
「古い紙幣が使えないから、新しいのに変えなくちゃいけないよ」とおっしゃった場合、だまされやすいかもしれない。

今後、新紙幣の発行を悪用した犯罪に巻き込まれないためには、どうすればいいのでしょうか?
めざまし8は、詐欺被害を未然に防止するための活動を行っている詐欺防止ネットワークの松田俊也代表理事をゲストに迎え、「新紙幣発行に伴う4つの詐欺手口」を解説します。

新紙幣詐欺を防止「注意すべき4つの言葉」

田中良幸情報キャスター:
松田さんに監修してもらいながら、これを言われたら要注意という4つの言葉をまとめました。

注意すべき言葉①「キャッシュカードを変更」

全国銀行協会を装い電話をして訪問。
「銀行法が改正されるので不正操作防止用のキャッシュカードに変更する必要がある」、さらに「新しいカードが来るまで封筒に入れて保管して」と促してきます。そして封筒にカードを入れさせ、目を離した隙に封筒ごと別の物にすり替えて、カードをだまし取る。

注意すべき言葉②「旧紙幣が使えなくなるので」

全国銀行協会を装い電話をして訪問。「旧紙幣が使えなくなるので新紙幣に交換します」と言い、現金を回収。
また、「旧紙幣がつかえなくなるので、金融庁の口座に預けてもらって新紙幣を振り込みます」と電話し、振り込ませる。

MC谷原章介:
旧紙幣や古いキャッシュカードが使えなくなることはないですよね?

詐欺防止ネットワーク 松田俊也代表理事:
旧紙幣が無効になるということは一切ございません。それから今皆さまがお使いのキャッシュカードも使えなくなるということも全くありません。

注意すべき言葉③「口座が古くて」

市の職員を名乗る人物から電話がかかってきて、「お金を振り込みたいが、口座が古くて新紙幣を振り込めません。口座の変更と一緒に新紙幣に交換するので金融庁の口座に一度振り込んでください」という手口。

注意すべき言葉④「偽札が紛れた可能性」

警察を名乗る人物が訪問、「詐欺グループに口座が不正利用されていましたよ」と不安をあおった上で「あなたの口座や現金に偽札が紛れた可能性があるため、安全な新紙幣に交換して返却します」という話をされ、だまし取って持ち去られる。

―改めて注意しなければいけないことは?
詐欺防止ネットワーク 松田俊也代表理事:
気をつけるポイントは大きく3つあります。1つ目は、「新紙幣、新キャッシュカードに交換します」といった話が出たら、それは間違いなく詐欺だと思っていただく。2つ目としては、金融庁・全国銀行協会から一般家庭に電話がかかるということも一切ございません。最後に、資産状況について確認するような電話がありましたら、こちらも詐欺だというふうに疑っていただいて、電話を切っていただく。こういったことがとても大切なことだと思います。

(『めざまし8』 2024年6月26日放送より)

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