山梨県富士吉田市の学校給食の「ビワ」が原因で126人の児童生徒からアレルギー反応が報告された問題で、市の学校給食センターは生のビワを初めて食べる子どもが多くアレルギーを把握できなかった可能性があるとして再発防止を強化します。
富士吉田市内の11の小中学校ではきのう25日の学校給食でおよそ3500食分のビワが提供され、126人の児童生徒からのどの違和感や目が赤く腫れるなどのアレルギー反応が出ました。
このうち小学生3人が医療機関で治療を受けて1人が入院しましたが、全員快方に向かい、新たに体調不良になった人は出ていません。
給食を提供した市の学校給食センターによりますと、ビワは国産で、旬の食材を味わう食育の一環として皮付きのまま1人1個を提供したということです。
センターは過去に加熱処理をしたビワのゼリーを出した時は問題はなく、生のビワを提供したのは今回が初めてです。
また、児童生徒の食物アレルギーについては入学前のアンケートなどで調査し、各家庭に献立を通知していましたが、ビワのアレルギーが確認されていたのは1人だけでした。
センターは、ビワを初めて食べる子どもが多く、アレルギーを把握できていなかった可能性があるとして、今後、食材の提供を慎重に検討し、献立などの通知をより分かりやすくして再発防止に努めたいとしています。