”指定取り消し”の施設スタッフ「利用者が今後どうなるか不安」 障害者向けグループホーム「恵」に処分

メ~テレ(名古屋テレビ)

サービス費の不正請求や食材費の過大徴収が明らかになっていた障害者向けグループホーム運営会社「恵」について愛知県と名古屋市は26日、県内あわせて5カ所の施設に事業者の指定を取り消す最も重い処分を出しました。

恵が運営する名古屋市緑区の施設は処分対象となったグループホームです。 スタッフに話を聞きました。 「混乱はない。基本的には。我々も現場の人間なので、現場優先で動いているので」 Q.26日朝スタッフ同士で会話は 「会話しない。そういう話は。そういう話をしてしまうと利用者の耳に入ってしまう。よからぬことが広まることはよくないので、基本的に話はしない」

今後の施設の行方に不安を抱く

26日朝の時点で、「混乱はない」としながらも今後、施設がどうなっていくのかについては不安だといいます。 「利用者が今後どうなっていくのかについて、各職員が不安がっているのが現状」 Q.利用者家族からの問い合わせは 「管理者が把握しているかもしれない。現場のスタッフまでは情報がこない」 Q.「恵」の説明責任は? 「全然できていない。不正が発覚した以上、トップが顔を出して記者会見するべき。他の企業は皆やっている。それすらやっていない。『えっ?』と思っている」 緑区にある「恵」の西日本支社を訪ねましたが、インターホン越しに返ってきたのは「申し訳ございません。担当の者は不在となっております」という言葉でした。 「恵」に対する処分について、福祉問題の専門家は―― 「処分が出ることに対しては、妥当だと思っています。ただ、そこだけで終わってしまうと、当然、利用者の方々の次の生活設計、生活スタイルが作れない。ここに対するしっかりとしたフォローアップがあって初めて、事業取り消しなどの処分がなされるべきかと思っています」(グループホームを運営 日本福祉大学 福祉経営学部 綿祐二 教授)

© メ~テレ(名古屋テレビ)